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「縁環のキリトリ」出来!

「縁環」とは、「ご縁が巡り、つながっていく」という著者の想いを表した造語です。
いつもの生活を送る中でご縁がつながっていく仕組み(?)を確信した著者が、特別感ある日常やふだんの暮らしの瞬間を切り取り、独自の視点と表現で綴っています。ノスタルジーに浸る、笑いを誘う、胸にチクリと刺さるものも……。気軽に、自由に楽しめる紙版インスタグラムのようなフォトエッセイ。

とてもかわいく、色鮮やかな仕上がり

新刊【縁環のキリトリ】
スターオブババア著/CDブックレット判/80ページ/800円

著者と私は長らくSNSだけでつながっている関係でしたが、ある時、著者のご尊父さまが逝去され、その約9ヶ月後に私のパートナーが他界。ほぼ同時期だったためか、有難いことに著者は私を気づかってメールでお声がけくださいました。
ご自身だってまだ一周忌も済んでいないし、お目にかかったこともないのに……。なんとあたたかい心の持ち主なんだろう、そう感じると同時に涙腺崩壊です。
しかし、せっかく気にかけてもらっていながらコミュ障な私ときたら、なかなか次につながるキッカケをつかめず逡巡する毎日。
そんな中、著者がSNSに投稿したひとことに促されるようにその件でメールを送ると、あれよあれよという間に実際お会いすることになったのです。しかも初対面なのに拙宅へお呼びしてしまうという大胆な展開へ。
さらにモノのハズミで、つい「もしよかったら著作を編集させてもらえないだろうか」と図々しくも口をついて出てしまっていたのでした。
────このあたりの経緯は著者のことばで本書に掲載。また、こちら↓のリンク先でも詳しく書かれています。

たとえば親族が亡くなって法要が営まれるときなどに、「仏様がご縁をつないでくださる」といった内容の法話を僧侶から聞いたことがあるでしょうか。

昨秋他界したウチノヒトは生前、ずいぶん私のことを心配して「あなたは俺が死んだら一人になっちゃうから、誰かイイ友だちでも作れたらいいのにね」と、ときおり言っていたのですが、子供の頃から友だち不要論者の私は「煩わしいからヤだ!」と一蹴。
そして一人になったわけですが、このタイミングで著者と急激に深いお付き合いをすることになったのは、仏様たち(ご尊父さまとウチノヒト)が十万億土で手を組んだことで現世に邂逅をもたらしたとしか思えません。

遥か昔ですが、先述のような僧侶の話を聞いた私は「ふだんなかなか会え(わ)ない親戚が、年忌のため一堂に会すること」だと解釈していました。他のシチュエーションを想像できなかったのですね。でも今回発生したモノのハズミを経験し、仏様(故人)が引き合わせてくれる、思いもよらない豊かなご縁に感服しているところです。

また、人生で大切な「あいうえお」というのもあって、「愛・運・縁・恩(あい・うん・えん・おん)」なのだそうです。

愛があれば、運を引き寄せ
運があれば、縁がつながり
つながった縁に感謝(恩)して
また愛が生まれる

みたいな意味だったかと思います。

今回の文学フリマ東京38会場へ、足をお運びになることも「縁環」と言えるでしょう。そして著者のブース(X-10)にて本書をご覧いただければ、なお幸いです。何卒!

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