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2023年5月の記事一覧
7.【最終話】消化試合
4/16(日)の午後、担当医師がベッドまでやってきた。
「週明け月曜日にもう一回あたまのCT撮って、問題なければ18日に退院ということで」
頭を下げるDr.「しばし!」
返事をする私「御意!」
8人の男性ドクターで構成された医療チーム with ナースたちのおかげで、私の体調はほぼ回復。気分もシャバにいるときと変わらなくなってきている。残り2日間は消化試合。気楽なものだ。
退院までのあい
6.早朝、危機イッパツ
7日目の4/14(金)。そろそろ退院の雰囲気が漂ってくる程度に回復してきた。
トーキョートッキョキョカキョクみたいな響きのカイトーケッシュジョキョジュツ(開頭血腫除去術)もなく、特別な投薬もなく、ただ、止血の妨げになる血液さらさら系の錠剤を休薬し、ひたすらビーフリードとラクトナントカを点滴すること1週間。きのう撮った頭部CTで出血の広がりが認められなかったため、キャスター付きの点滴棒、ポ
5.救済のアイテム三部作
4日目。4/10 (月) けさも6時すぎ、いつもの電気シェーバーの音で目覚める。朝食を経て午前中の回診。医師たちのゴツゴツした足音が仕切りカーテンに近づいてきた。
「夏樹さーん、おはようございまーす」
「ぁいざいまーーーす」
これは自分でも驚く。「おはようございます」がこうなってしまうのだ。救急搬送依頼の電話で「よろひいでふ」と返答したときのように、まだ言葉が非常にゆるい。医師たち半笑い
4.スルーされたSOS
2日目。4月8日(土)朝、だいたい6時頃に自然と目が覚めた。天気は良さそうだ。陽が射しているのがカーテン越しにわかる。
メンドクサイ難病科病棟の場合、朝6時になると女性の元気な声で「おはようございます! ◯月✕日△曜日、6時になりました」みたいなアナウンスが流れるが、ノーゲのほうは静かなものだ。
しばらくすると廊下の水回りあたりから、電気シェーバーの音が聞こえてきた。看護師の巡回も始まって
3.八年に一度の本能寺?
4月7日、ノーゲの控え室にて入院宣告をされた後まもなく、病棟のベッドへ案内される。だいたい13時すぎだったと思う。
ここまで来る間に「ノーゲ」という単語を何度も聞いた。ノーゲとは脳神経外科の略称で、イントネーションは「教授」と同じ。ギョーカイっぽくてかっこいい(?)
今回、私の案内された病室は二人部屋の窓側だ。大きな窓から空が眺められ、それだけでも救われる。また、入院できたことによる安堵