始まる、と、終わる。

始まる、ということは

何かが終わる、ということである。

この世界の全てのものは

表か裏か、白か黒か、善か悪か、前進か後退か
新か旧か、上か下か右か左か・・・

対であり、その双方は逆の意味合いを持つ。

終わる、ということは

何かが始まる、ということでもある。

過去があって未来がある。
未来ができるということは、過去ができるということ。

今あるこの状況も全部、何かから始まっている。
それもまた、何かが終わったからだ。

常にその繰り返しである。

何もないところから始まる、ことはない。
何かがあって、始まるのだ。

そしてそこには、終わりがある。

人というのは、始まりと終わりを意識する生きものである。
他の生きものにはけしてないものだ。

初、という言葉に特別感を抱くのも、またしかり。

何故、特別なのか。

それは初、を全て思い通りにコントロールすることは難しいからだ。
予想外もきっとあるだろう。

しかしながら、
始まりは自分次第でいつでもスタートさせることができる。

別に元日からじゃなくても。

誕生日じゃなくても。

月の最初じゃなくても。

月曜日じゃなくても。

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