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【音楽のススメ】#8 2023年檸の音楽TOP10

こんばんは。檸です。

2023年ももう終わり。
今年もnoteやその他SNS等を見ていただいた方、本当にありがとうございました。自分の投稿に「いいね!」を付けてくれたり、新しくフォローしてくれる方がいると、なんとなく仲間が増えたような感覚になって、とっても嬉しいです。
今回は2023年の書き納めになりますが、これからもnoteやSNS等はマイペースに続けていきたいと思いますので、来年もまた宜しくお願いいたします。


…ということで!
2023年最後は、毎年恒例、私が今年聴いた音楽を紹介していきたいと思います!
毎年恒例とはよく言ったもので、今年でこのコーナー(?)も4回目になります。過去3回の記事は以下にリンクを貼っておきますので、そちらも是非ご覧ください。

◆過去の「檸の音楽TOP10」◆

◎2020年

◎2021年

◎2022年(※この年はnoteではなくポッドキャストで紹介しています。)


その他、音楽に関する過去の記事のリンクは、本記事の一番下に貼っておきますので、よければそちらの方もチェックしてみてください。



はじめに

今年は、今まで約25年間生きてきた中で、一番音楽に関して充実した1年だったと思います。というのも、コロナウイルスの感染がだいぶ収まってきたこともあって、今年は大好きなアーティストのライブに合計9回も参加することができました(このライブに関する記事もいつか書きたいと思っています)。また、大好きなアーティストのみにとどまらず、さまざまなアーティストの曲を聴くことができました。今までは、自分が好きになった特定のアーティストの曲を何度も聴くという狭く深い聴き方をしていたのですが、今年はこれまで触れてこなかったジャンルのアーティストや、友達や知人からお薦めしてもらった曲をたくさん聴くようにしました。もちろんその中には、気に入った曲も個人的にはハマらなかった曲もあるのですが、広い聴き方をしたことによって、自分が持っている音楽の幅が広がったように感じます。

そんな2023年、私が特に好きで聴いていた曲をTOP10形式で紹介したいと思います。


〜〜〜ランキングの注意点〜〜〜
★ランキングは個人的な順位であり、言うまでもなく音楽の優劣を表すものではありません。どの曲、どのアーティストも本当に素晴らしく、自分にとってかけがえのないものです。音楽に順位をつけるなという声も上がるかもしれませんが、このランキングは可変的なものなのでご了承ください。言ってしまえば"紹介したい曲リスト"みたいなものです。
★以下の紹介文は、あくまでも"個人的な感想"として捉えてください。ただ普段から人と比べて音楽を集中して聴いているというだけで、決して音楽経験が豊かなわけではありません。センスも知識も皆無です。なので、間違ったことを言ってしまっているかもしれませんが、そこは見逃していただくか、優しく指摘していただけると幸いです。
★"2023年"と書きましたが、あくまでも2023年に"自分が聴いた曲"です。2023年に"発表された曲"ではないので、流行物が好きな方は注意してください。



それでは、早速第10位から紹介していきます…!



10. 回る空うさぎ / ダズビー

この曲は、Instagramのフォロワーさんから教えていただいた曲です。『回る空うさぎ』というタイトルに一発で惹かれました。
ダズビーさんの存在は前々から知ってはいて、『忘れじの言の葉』はよく聴いていたのですが、この曲を知ったのはその時が初めてでした。原曲は、音楽プロデューサーであるOrangestarさんが2016年7月にニコニコ動画に投稿した曲です。
曲が進むにつれて増えていくピアノの音が印象的で、リズムがとても心地よいです。割と機械的というか無機質な繰り返しだと思うのですが、それが逆にこの曲の世界観を生み出しているような気がします。そして、なんといってもダズビーさんの声。高音も低音も本当に美しいです。
3分弱で終わってしまうのが勿体無いくらい、ずっと聴いていたいと思わされる一曲です。


9. TOKYO BLACK HOLE / 大森靖子

「はじめに」で書いたように、今年はこれまで触れてこなかった音楽をたくさん聴いてきたのですが、その中で大好きになったアーティストが大森靖子さんです。正直に言うと、大森靖子さんの音楽は自分にはあまり合わないかな、、と失礼ながら勝手に敬遠していたところがあったのですが、今ではもう毎日のように聴いています。そのきっかけになった曲が、『TOKYO BLACK HOLE』です。
この曲を初めて聴いた時、歌詞の世界観にグッと引き込まれました。あくまでも私個人の解釈ですが、この残酷な世界の中にある僅かな光を歌っているような曲。とにかく切なくて、儚くて、この曲をモチーフにした小説を読んでみたい、なんて思います。
また、サビの"街灯 はたらくおっさんで ぼくの世界がキラキラ 人が生きてるって ほら ちゃんと綺麗だったよね"というフレーズの優しく切ない歌声からの、"地獄 地獄 見晴らしの良い地獄"という力強いワードと歌い方には、心を鷲掴みにされました。


8. 1984 / andymori

この曲の存在自体は前々から知っていましたし、サビのフレーズも何度か耳にしたことがありましたが、曲をちゃんと聴いたのは今年が初めてでした。
ベース→ドラム→ギターと重なり合っていくイントロにはどこかエモーショナルな雰囲気があって、そこに重なるトランペットの音。サビのメロディをここで持ってくる潔さがカッコいいです。
この曲の好きなところは、ラストのサビで、今までのメロディから転調する部分です。音楽知識の乏しい私の頭の中では、転調のセオリーはサビで音を上げて転調して盛り上げを作るイメージがあったのですが、この曲は音を下げて転調しています。なので、初めて聴いた時は「あれ?ここで盛り下がるんだ…」という印象を受けたのですが、ラストのサビの歌い方。今までのサビの高音の優しい声から、力強い声に変わったことで、大きな盛り上がりを見せます。
"ファンファーレと熱狂 赤い太陽 5時のサイレン 6時の一番星"という名詞を羅列したフレーズを、一言一句変えずに全サビで用いているところにもカッコよさを感じます。


7. ヨーロッパ返して / メランコリック写楽

メランコリック写楽は、Instagramでフォローしている方のストーリーで初めて存在を知りました。アルバムのジャケットに惹かれて興味を持ったのですが、調べてみると、バンド自体は2017年に解散しています。しかし、今年の10〜12月にかけて、過去のアルバム4作品が配信リリースされており、2024年3月には6年越しの解散ライブも開催されるそうです。
配信リリースされたアルバムの曲を全てしっかり聴いたわけではないですが、この曲に関しては、もう頭からメロディーが離れないぐらい聴いています。冒頭から飛び出す"ヨーロッパ、ヨーロッパ、ヨーロッパ返して"という強大なインパクトを放つフレーズが印象的な一曲。曲全体の独特な世界観はボーカルのももすさんの可愛らしく力強いハイトーンボイスなしでは成り立たないのだと感じます。
ももすさんはバンド解散後もソロで作品を出しているようなので、そちらの方もメランコリック写楽の他の曲と併せて、聴いていきたいと思います。


6. 青春ノスタルジア / さよならポニーテール

さよならポニーテールも、今年になって初めて存在を知ったアーティストでした。LINE MUSICで新しく聴きたい音楽を模索していたときに出会ったのがきっかけです。初めて聴いた曲がこの曲だったかは曖昧な記憶ですが、「声が好きだな」というのが第一印象でした。
『青春ノスタルジア』というタイトルなので、聴く前は、勝手に相当エモーショナルな曲を思い浮かべていたのですが、そのエモさに寄せすぎておらず、でもしっかりと甘酸っぱさや懐かしさが感じられるメロディーだと思います。曲全体を通して大きな盛り上がり/盛り下がりがなく平坦に進んでいくのですが、その無機質な感じが個人的にはとても好きです。一度聴いたらなかなか頭から離れない中毒性もあって、多面性を持った曲だなと思います。
さよならポニーテールは、スピッツの『空も飛べるはず』もコピーしていて、原曲とは違った良さが感じられるので、興味を持たれた方は是非そちらも聴いてみてください。


5. 4匹のくじら / Galileo Galilei

この曲は、昨年2022年に新体制での活動再開を果たしたGalileo Galileiが、6年9ヶ月ぶりに出した新曲になります。2016年に活動を休止される前から、Galileo Galileiの曲は好きで聴いていたのですが、そのときはまだ知っている曲が数えるほどしかなく、サブスク等の視聴環境も今ほど整っていなかったので、聴く機会はあまりありませんでした。しかし、活動休止後、過去の作品に触れる機会が増えて、それに従って好きになる曲も増えていきました。当時の私は、「Galileo Galileiは活動休止ではなく、もう解散したんだ。もうGalileo Galileiというバンドが活動することはないんだ。」と勘違いをしていたので、この曲が発表された時には驚きと共に、大きな喜びを感じました。
そして、実際聴いてみると、活動休止前のGalileo Galileiの好きだった雰囲気が、色褪せることなくしっかりと残っていました。それだけでなく、今までの音楽から進化している印象もあり、楽器の音を聴いただけでも、メンバー自身が持っている演奏の楽しさやバンドの喜びみたいなものも感じられて、途轍もなく感動しました。
今年の6月に参加した活動再開ツアー『Bee and The Whales』では、この曲を生で聴くこともできて幸せでした。ライブ自体もとっても楽しかったので、絶対また参加したいと思います。


4. Lucky / スーパーカー

第9位で、今年は大森靖子さんの音楽が大好きになったと書きましたが、他にハマったアーティストを挙げるとすれば、次に出てくるのはSUPERCARかもしれません。「SUPERCARの音楽聴いてる人かっこいいな、オシャレだな」というある種不純ともとれる理由から聴くようになりました。とはいえ、まだ全然漁りきれていないのですが、この曲はとても印象に残っています。
個人的には、ギターのサウンドだったり歌詞だったりにどこか懐かしさを感じる一曲です。その要素は、女性ボーカルのフルカワミキさんの声にも感じられて、透明感とはまた違った種類の綺麗さを持つ声には、とても惹かれます。最近知ったのですが、フルカワミキさんは、くるりの『ばらの花』のコーラスも担当されていて、「あぁだから自分はあの曲が好きなんだ」と納得しました。
すでに解散してしまっているのが残念ですが、これからももっと深く聴きあさっていきたいアーティストです。


3. embrace / BUMP OF CHICKEN

BUMP OF CHICKENは自分の中で唯一無二の絶対的なバンドなので、毎回このランキングに楽曲を入れることを躊躇してしまうのですが、今年はこの曲が今まで以上に特別な存在になったので、紹介させていただきます。
というのも、2023年はBUMP OF CHICKENのライブに4回も参加することができたのですが、そのうちの2回、アンコールでやった曲がこの『embrace』です。ライブで滅多にやることもなく、初めて生で聴く曲だったので、感動が止まりませんでした。
この曲の好きなところは、何といっても歌詞の優しさです。BUMP OF CHICKENの曲は基本的に、<暗いけれどその中に一筋の光を与えてくれて、救われるような曲>が多いのですが、この曲は暗さというより、優しさが全面的に滲み出ている曲だと思います。周りに誰も人がいなくて独りで苦しくなった時、この曲を聴くと、そこに誰もいないはずなのに、温もりを貰えたような感覚になります。曲の歌詞から、猫と飼い主の物語だと解釈されていますが、『embrace』というタイトルの通り、対象を受け入れることの温かさや愛しさが優しく描かれた一曲だと思います。
少しコアな話になりますが、ツアーのファイナルのアンコール1曲目でこの曲を披露した際、2番の最初、"君が そこに居ないと気づいたら とにかく探すだろう"から"体中の細胞 フル動員で 君を見るだろう"までを藤くんがメンバーと顔を合わせて歌っていたのが、ものすごく印象的でした。「やっぱりBUMP OF CHICKENはこの4人じゃないと絶対に成り立たないな」と感じ、長年彼らの音楽に救われてきた身からして、涙と鳥肌が止まりませんでした。
猫が好きな人は、『K』という曲と一緒に、この曲を聴いていただきたいです。


2. 君と映画 / 大森靖子

第9位で紹介した大森靖子さんがここでもランクインします。TOP10を作成する上で、基本的にアーティストの被りはなくそうと思っていたのですが、そのルールを打ち破るぐらい大森靖子さんの楽曲には引き込まれました。この2曲以外にも、今回紹介した曲はたくさんありましたが、歌詞を覚えてしまうほど聴き込んだこの曲を第2位として紹介させていただきます。
とはいうものの、実はこの曲は初めて聴いたときは正直あまり印象に残っておらず、曲名とメロディーが一致するのにも少し時間がかかりました。しかし、ピースの又吉さんが自身のYouTubeチャンネルでこの曲の歌詞の一節を紹介しているのを見て、改めて聴き直してみると、そこからはもう完全に大好きな曲になりました。又吉さんが紹介されていた"君と新しい人生をつくるの コピーページにはならない 君と映画 君と漫画 君とテレビ"というフレーズも大好きなのですが、個人的に"君がコンビニまでの道 何度私をふり返った 私の幸せ"というフレーズは聴くたびにちょっと泣きそうになってしまいます。そして、それらの歌詞を彩る大森靖子さんの歌声と歌い方。曲を聴く前は激しいイメージがありましたが、この曲では、愛しくて、繊細で、ちょっと気怠さが感じられるような表現も見られます。
自分が今後結婚式を行うことがあるのかどうかはわかりませんが、いつか式を挙げる時があれば、この曲は絶対に流したいと考えています(笑)。

◇参考◇
『紅白歌合戦でも話題の美輪明宏「ヨイトマケの唄」くるり大森靖子…隠れた名曲も【#34 百の三】』ピース又吉直樹【渦】公式チャンネル より
https://www.youtube.com/watch?v=xmPdJibGRbM




1. 美しい鰭 / スピッツ

第1位に選んだのは、スピッツの『美しい鰭』です。劇場版『名探偵コナン 黒鉄の魚影』の主題歌になったこともあって、知らない人はいないぐらいの有名曲だと思います。私の周りにも、この曲が大好きな人がたくさんいます。だからこそ、1位に選ぶには王道すぎるとも考えたのですが、そんな理由を吹き飛ばすぐらいに、自分の中でも圧倒的な1曲でした。今までは、このような流行りの曲というか大衆に人気がある曲はあまり聴かない傾向があったのですが、この曲は、初めて聴いたときから「さすがスピッツだ…」と感動してしまいました。それから何度も何度も聴くようになったのですが、何度聴いても初めて聴いた時と同じ、もしくはそれ以上の感動を覚えます。
まず、タイトルから良すぎますよね。『美しい鰭』。"ひれ"でも"ヒレ"でもなく"鰭"と表記しているところにもセンスを感じます。そして、イントロから始まるドラムとベースのかっこよさ。ここの部分だけでも何度もリピートしてしまいます。キャッチーなサビのメロディも、草野さんの優しい歌声だからこそ輝くような気がします。個人的にこの曲の1番好きな部分が、ラストのサビが終わるところ、"壊れる夜もあったけれど 自分でいられるように"のあとのベースの音です。冗談抜きで、ここだけ毎回巻き戻してしまうんですよね。何回も何回も聴いて、それでニヤけてしまう。側から見れば完全に変人ですが、音の運び方とかアウトロへの進み方とか、本当にたまらないんです。
スピッツは前々から好きでしたが、今年は今まで以上に深く聴いていました。先日には、ライブにも行くことができて、本当に幸せな時間を過ごせました。スピッツの楽曲や歌詞の深さは底が知れないので、これからも色んな曲を聴くたびに魅了されていくのだと思います。




おわりに

いかがでしたでしょうか。
冒頭でも話しましたが、今年は音楽を"広く深く"聴くことができたと思います。もちろん、まだその深さが全然浅かったりはするのですが、その姿勢のおかげで、今までの聴き方では出会えなかったようなアーティストや曲に出会うことができました。これからも、聴かず嫌いをせず、様々なアーティストの曲を聴いていきたいと思います。
そして、今回TOP10で紹介できなかった大好きな曲もたくさんあります。そちらの方は、順位付けせず、順不同でX(旧Twitter)の方に載せようと思いますので、もし興味を持っていただけた方がいましたら、この記事の下にあるX(旧Twitter)のリンクから、是非チェックしていただけると嬉しいです。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
2024年もまた、たくさんの素敵な音楽に出会えますように。


▷ 【音楽のススメ】過去の記事

#1 古川本舗
#2 2020年檸の音楽TOP10
#3 きのこ帝国
#4 2021年檸の音楽TOP10
#5 読書にピッタリな音楽のオススメ4選
#6 最近のお気に入り曲 vol.1
#7 リーガルリリー 〜たかはしほのかが紡ぐ言葉たち〜

(番外編)
・美しい詞 vol.1
・美しい詞 vol.2
・美しい詞 vol.3



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