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働く親たちがもっと手軽に発達相談を受けられるようになればいいのに

心理臨床オフィスinemuri  臨床心理士・公認心理師の露木です。

私は、オフィスの他には総合病院の小児科などでも働いています。そこでは、発達に心配がないお子さんの保護者からも「やんちゃなんですけど、これは多動と呼ばれるものですか。それとも子どもはこんなもんなんですか」「かんしゃくがひどいんですけど、これって性格の範囲ですか」を始めとした、さまざまな質問を受けます。

「まわりに小さな子がおらず、他の子と比較したことがないからわからない……」

と言われることもありますし、

「大丈夫な気がするんですけど、ネットで色んな情報を見ちゃうと…」

と言われることもあります。

「それは発達の途上に出るもので、多くの場合、心配ないですよ」「今、ここで出しているやんちゃぶりぐらいだったら、性格的なものと思いますよ」「そもそも、この年代だと、これはできなくて当然なんですよ。〇歳くらいまでにできていれば万々歳ですよ」「1日、2日、食が進まなくても1週間くらいで帳尻合えば、そんなに心配いらないですよ」なんて伝えて、一往復のやりとりで相談が終了することはしばしば。

もう少し身近に専門知識を持つ相談できる人がいれば、通院のタイミングを待たずに安心できただろうな……と心の中で思っています。一言、発達の知識を伝えるだけで済むのですから。


特に、働く親のみなさんは、児童館のような『専門家もいて子どもたちも集まっている場所』に行くことは、あまり現実的ではないでしょう。(特に、少しセンシティブな質問ができるだけの関係性になるまで通うのは)

私は以前、所属先のアウトリーチ活動として子育て支援拠点(子育て広場のようなところ)で、気軽な相談を受けていました。みんながしゃべったり、遊んだりしているところに、ふと入り込み、気付けば相談が始まっている……というようなポジションです。

そういったことが、例えば、企業の休憩室なんかでできれば、どれだけ良いだろうか……と夢想したりもしています。


「せめて、できることから」と思い。秋からは、福利厚生のひとつとして紹介してもらえるように提携も結んだところです。働く親のみなさんも、そのご家族も、福利厚生としてinemuriのオンラインカウンセリングを利用していただけます。オンライン発達相談。ひとまず、第一歩を。

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