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胃もたれしそうな、夢を抱えて。

朝食にハンバーグ弁当を食べた。朝からなんてヘビーな食事なんだ。お手製の炒め玉ねぎをたっぷり溶かしたソースを絡めながら、私はこのエッセイをどうやって始めてやろうか考えていた。

フリーランス8年目。34歳(実は、今まであまり年齢のことを口にしたことがなかった)。求人広告を書いている。年収はそれほど上がっていないし、むしろ下がっている。

パートナーはいない。人は好きだが、1対1の関係を長く続けていくのはどうやら苦手らしい。20代のときは「恋人をつくったり結婚したりすることだけが幸せとは限らないと思うんです」と、汚れなき目で言うことができていた。周りがどんなにざわついていても、可哀想な目で見られた気がしていてもまったく気にならなかった。しかし、最近は「私はパートナーをつくらないのではなくて、つくれないのではなかろうか」と生まれてはじめて不安になってきた。大丈夫なのか、私は。(知らんがな)

将来に対する漠然とした不安と共に、自分はどう生きていきたいのだろうと考えることが増えた。やりたいことはたくさんある。「人生でやってみたい100のリスト」を書いたこともある。もう1年も前のことだ。それはいくつ形にできたのだろうと考えてみても、そのリストの項目すら思い出せない。私の頭の中で、やりたいことはいつでもあって、それは絶えず生まれていく。次々と生まれていくのに、自分のキャパシティやスキルが追いつかなくて泣きたい気持ちになったこともあった。形にできずに頭の中に蓄積されていく感覚に陥り、脳みそが口や耳や鼻の穴などあらゆる穴から漏れていく絵を描いたこともあった。

……これ、世の中に出したらよかったのではなかろうか。

ある人と話したときにこう言われた。

「私たちはやりたいことを考えることはやり尽くした。もんちゃんはもう、世の中に出していかなきゃだめだよ」と。

やりたいことが尽きないならば、一つひとつ形にして世の中にばら撒いていこう。夢はもう、胃もたれしそうなほどに、両手からこぼれるほどに、脳みそが漏れそうなほどに抱えているから。

この文章、大丈夫かな。支離滅裂かな。でも、もう世の中に出しちゃえ。

と、いうわけで夢を抱え過ぎたアラサーフリーランスの奮闘爆裂日記、スタートします。

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