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思い出記憶レシピ【両国キッチンライオンのハンバーグ】

今回の思い出記憶レシピは
東京、両国にあった「キッチンライオン」という洋食屋さんの人気ハンバーグです。

このハンバーグは墨田区育ちの母が大好きで、幼い頃から家族でよく連れて行ってくれました。

幼い記憶でしか残っていませんが、店の入口の引き戸をガラリと開けると、洋食屋さんの揚げ物の匂いが立ちこめていて、1階は入口から奥まで続く長いカウンター席がある店内。

いつもカウンターの向こう側、厨房からはゴールデンタイムを切り盛りする大将が若い衆に大きな声で怒鳴り散らして(怖いオジチャンが) いて、私たち家族は2階のお座敷席へ通されるので、カウンターに座っているお客さんの背中と壁の間を(オジチャンに見つかって叱られる前に早く抜けたい気持ちで)サッサと階段を上がってました。

後はそれぞれ頼んだ物が「早く来ないかな。」と、店中充満しているフライやソースの美味しそうな香りを嗅ぎながら、お腹を空かして待っていました。

幼い子どもにしてみたら、あまり居心地の良い場所では無かったのが素直な感想です(笑)

そんな大将から、母がいつ教わったのかも分からないうちに、我が家の定番料理にもなっていたハンバーグの作り方です。

ハンバーグの作り方は教えてもらいましたが、教わったエピソードは聞かず惜しく思っています。

合い挽き肉と生玉ねぎの粗みじん
牛乳に浸したパン粉、卵


塩コショウ少々、ナツメグたっぷり


こねりこねりしたら
手のひら大の量を丸くして
空気抜き(叩いたら)真ん中に凹を作りバットで休ませて


熱したフライパンに並べて
焦げ目が着くくらい焼いたら
蓋をして中火でじっくり


ハンバーグをフライパンで焼いている間に
バットの中に卵を割って
卵を解きます
表裏とよく焼けたハンバーグをバットに戻し
溶き卵を絡めます
卵が絡まったハンバーグを
先程のフライパンへ戻し再び火にかける
ハンバーグを溶き卵で
コーティングする感じです
裏返し焼き
卵でコーティングされました
コーティングされたハンバーグを
再びバットへ戻し
フライパンは洗わずそのままソースを作ります
赤ワイン、ケチャップ、ソース、醤油がベースです


フライパンにソースが入ったら
ハンバーグを入れます
中火でグツグツと煮込みます
ソースの汁気が無くなってきたら
キッチンライオンのハンバーグの完成です


巨大な肉団子のようなハンバーグ
奥は【ダボハン】と呼ばれる
ダブルハンバーグです(笑)
肉の塊の中の生たまねぎが
シャキシャキとして美味しい

キッチンライオンのハンバーグであり
母が教えてくれた味でもある
我が家の定番ハンバーグです。

材料は
合い挽き肉400g
玉ねぎ半分(粗みじん)
卵3個(1個タネ、2個コーティング用溶き卵)
食パン8枚切りを1枚(細かくちぎります)
牛乳少々(細かくちぎったパンがヒタヒタになるくらい)

赤ワイン、ソース、ケチャップ、醤油
適量(お好みで調整してください)

仕上がりは塩っぱく
ご飯が何杯でも食べられるくらいです(笑)

【両国、キッチンライオン】で調べると
今はもう閉店されてしまい、通われていたお客さんの惜しむコメントなどがみられました。

お店もなくなり母も他界しましたが、こうしてnoteにエピソードも記しながら、お伝えできていたら嬉しいです。

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