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【エッセイ】ご注文は私ですか?



~皆様は、モテ期というのを経験したことがありますか?~



モテ期とは、意図せずとも
多くの人に好かれる期間のことを言うそうです。


都市伝説ですが、
人は誰しも人生で3回モテ期があるそうですね。




そして、何を隠しましょう…



このモンキーパンツにも
モテ期というものが存在したのです。


自慢です。


清々しいほどの自慢を
今、皆様にしております。


皆様からは見えませんが
今、これを書いてる私は憎たらしいほど
ニンマリ顔をしています。


申し訳ございません…


今日は、そんな自慢話をしたいと思います。


どうか、寛大な心でお読みになって頂ければ幸いです。










モテ期というのは
私が高校生3年生の頃に迎えました。


当時、私はなぜかモテ始めました。


「モンキーパンツ良いよね。」という話がクラスで囁かれていると、友人に教えてもらうほどモテました。



理由は一切わかりません。


もし、理由がわかるのであれば
noteに
【モンキーパンツ直伝!!モテモテ必勝法!!】というタイトルで
10万円の有料記事を出して大金持ちになっています。






私の容姿は、本当につまらない顔です。


「モンキーパンツの顔は、棒線を目鼻口と4本描くだけだから絵にすると描きやすい。」
絵がとても下手な友達に好評を貰うことがあっても
異性から容姿を褒めてもらうことは中々ありませんでした。




なぜ、モテたのか
1つ思い当たる節があるとしたら…

当時、私の通う高校では
眉毛を細くして眉毛の端を直角に曲げて整えるのがカッコいいと流行っておりました。


男子生徒達は
皆モテたいがために、
必死に眉毛を細くして整えますが
化粧とかをしたことがないもので
鏡を見ながら眉毛を整えるというのは
とても難しいことでした。


ほとんどの男子が
失敗し、全剃りしてしまい極道みたいになっていて、逆に女子達に恐がられてモテませんでした。


中には、どう失敗したのかわかりませんが
おじゃる丸みたいな眉毛をした男子もいました。


しかし、その中で
私は少しだけ手先が器用でした。


自分で言うのも何ですが
かなりカッコいい眉毛に仕上がっておりました。


それゆえに
女子達の注目を浴びてモテていたのかもしれません。


顔がつまらなくて野球部で坊主頭だとしても、眉毛さえかっこよければ誤魔化せたのです。




私のモテ期の勢いは止まらず
高校3年生の文化祭でミスターの候補に挙がりました。


ミスターに選ばれたわけではありませんが
なんと候補に挙がったのです!!




すごくないですか!?





しかし、そんな私のモテ期にも必ず
終わりが近づいてきます。

高校最後の文化祭で
事件が起きてしまいました。


私のクラスは文化祭の出し物として
うどん屋さんをやりました。


そして、
私は注文の受付を任されました。



え?

なぜ、私が受付を任されたのか気になりますか?



これは、私の勝手な考えなのですが
恐らく私がかっこいいから
お店の顔である受付を任されたのでしょう。



うどん屋さんは、
開店と同時に大繁盛でした。

たくさんのお客さんが入ってきます。



私は、お客様に最高級のおもてなしをしなければ、という責任感で
眉毛に精一杯力を入れてギュッと細目にし
ドラマROOKIESの市原隼人さんのような
超カッコいい顔をして対応をしました。




しばらくすると、
お客様達がザワザワし始めました。


もしかして、
「ここのウェイター素敵じゃな~い?」
話し合っているのではないでしょうか。


正直モテるのは嬉しいのですが
モテ過ぎてしまうのは、大変です…


気軽にオナラもできなくなりますからね。






モテ過ぎて芸能事務所にスカウトされてしまったらどうしよう…。
なんて考えていると
1人のお客様が私に話しかけてきました。




私のサインをご希望でしょうか?

それとも、私との
ツーショット写真をご希望でしょうか?











「うどんは、まだできませんか?」






















あわわわわわわわわわっ!!


私の顔から光の速さで血の気が引いていきました。




私はかっこつけることに夢中で
注文を受けただけで終えて、
家庭科室にいる調理組に
オーダーを伝えておりませんでした。






一目散にオーダー用紙を
家庭科室に持って行きました。


調理組であるクラスの女子達に
事情を説明して
急いで、うどんを大量に作ってもらうようお願いすると


「はああああ!?」
と目に鬼火を燃やしたような形相で
女子達は怒りをあらわにしました。



私は、ご迷惑をおかけした方達全員に
「すみません、ごめんなさい、申し訳ございません…」と蚊の鳴くような声で
足を生まれたての子鹿のように震わしながら謝ることしかできませんでした。



そして、瞬く間に
学校中の女子達に私の失態の
噂が広まり、モテ期は終わりを迎えました。





今でも卒業アルバムを開くと

文化祭が始まる前のクラスの集合写真で
調子に乗りに乗った私が、最前列で寝そべってピースをしている写真を見ると
胸がグッっと痛くなります。





そんな私のモテエピソード(大失態)がもう1つコチラになります。
もし良かったらご覧ください↓↓



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