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私は、なぜ風俗嬢として全国5位になることができたのだろう。

業界を卒業して、3年が経とうとしている今。

これまで感じることのなかった疑問が、今になりふと頭に浮かんできたので筆をとっています。

(あ、正しくはパソコンで文字を打ってます。ふふ)

***

風俗を1年以上勤めている女性、またはヘ/ブンのヘビーユーザーの男性なら知っている、1年に1度開催される全国の風俗嬢の中からナンバーワンを決めるコンテストのようなもの=全国ミスヘブン総選挙がありました。

投票によって決められるものだったので、‘‘AKB48の総選挙の風俗版‘‘と説明するのが分かりやすいですかね。(笑)

確か、2015年ぐらいから始まり、参加者は出場者、投票者共に年々増加していき、イベントの知名度も右肩上がりだったように私は感じていました。

そして、2018年のミスヘブン総選挙で、私は全国5位になりました。

全国には4万人もの風俗嬢の女の子がいて、その年は5000人弱の女の子のエントリーがありました。

そんな激戦の中で、なぜ私は片手に収まる順位を頂けたのでしょうか。


短所:特別容姿が良いわけでもない、胸は絶壁の女

当時の年齢は21歳。

大学に通いながら出勤をしていました。

(最後の半年は、大学卒業後、就職せず風俗1本でしたが。)

一重まぶたが嫌で二重整形や、鼻にプロテーゼを入れてみるも、大して激変するわけでもなく、掲示板では「芋っぽい顔」「可愛いってわけでもない」と容姿の評価は低かったのを覚えています。

ここで、‘‘容姿がダメでもスタイルが良ければ大丈夫説‘‘に乗っかりたいところでしたが、そんな希望も儚く・・・・・・。

胸はAカップ。

・・・・・・もあるのか分からない程に、絶壁でした。

どう寄せ集めても谷間なんぞできやしない状態です。(笑)

それに、149㎝という低身長。

の癖して、太ももやお腹周りは普通にお肉があったので、THE幼児体型でした。

ピンサロから高級デリヘル店に移籍したのですが、高級デリヘル店に入店した時は自分の様な低身長ロリ芋娘のような子はおらず、私以外全員高身長爆乳美乳モデルスタイルの女の子しかいてませんでした。

そういうこともあって、「お前にこの店はそぐわない」と何度も言われた過去もありました。


短所:予約ゼロでスタートする日もあった

よく、お客様や女の子から「のぎちゃんはいつもすぐ予約でいっぱいになるよね。」と言われてきましたが、私の感覚ではそんなことは全くありませんでした。

たまに、1日貸し切りがありましたが、それも数少ないお客様でしたし、1日12時間出勤していて、その日の完売決定するのは前日だったりと、‘‘予約が取れない女の子‘‘とは程遠かったように思います。

出勤予定を出した瞬間に予約が1ヶ月先まで埋まるような女の子は実際にいて、それに憧れましたが、私では到底そのレベルに達することはできませんでした。

むしろ、予約が1件も入っていない状態で出勤し、待機室で数時間待機することがあったぐらいでした。


短所:色恋もできない、営業もできない、敬語も使えない

お客様に本気に好きになってもらえれば予約を埋めるのも容易だと何度か思ったことはあります。

しかし、思ってもないような言葉を発そうとすると喉が痒くなるし、こまめに恋人のように連絡を取るのも白目を剥いてしまうぐらいに不得意でした。

色恋じゃなくとも、営業の連絡を送ることを何度かチャレンジしてみたものの、「営業かけてるみたいでなんか嫌だな~。向こうが会いたいって思ってくれるときに会えたらそれでいいや。」と仕事を自分からガツガツと取りに行こうとする精神をそもそも持ち合わせていませんでした。(笑)

そして、致命的に、敬語が使えませんでした。

風俗レポートみたいなサイトがいくつかあって、そこに数件投稿されたことがあるんですけど、どのレポートにも「タメ口で喋ってくる子なのでフレンドリーな子を好む方にはオススメです!」的なことが書かれてました。

いや、敬語は使えなかったわけじゃなかったんです。

店のスタッフさんや店長、待機室で会う女の子やドライバーさんには敬語を使ってました。

それに、お客様にも最初から最後まで敬語を使う時も普通にありました。

ただ、このお客様とは仲良くなりたいなとか、もっと身近に感じてほしいと思うと、ポロっとタメ口のようなものが出てしまうのですよね。

(あーだこーだ言ってねぇで、黙って敬語使えやって話っすけどね。w)


ここまでの文章を読むと、より一層‘‘なんで全国5位なれたの?‘‘って気持ちしかないですよね。

わたしも書いてて、‘‘あれ?実は全国5位になれたっていう妄想だったんじゃないか‘‘と思えてきたほどです。

もし、私の妄想でもなく、お金の力でもないとしたなら、次の理由だったからなのかなと自分で挙げてみました。

(少々、自分で自分を褒めている文章にイラっとしてしまうかもしれませんが、わたしの持つ数少ない長所だったので、どうか穏やかに最後まで読み進めていただけると幸いです。)


長所:人を取り込む写メ日記を書くことが得意だった

「のぎちゃんといえば、写メ日記だよね。」と言ってもらえることが多かったように思います。

1日10件写メ日記チャレンジや、GIFを使った動く写メ日記、自分で作ったお題をあたかも誰かからもらったお題かのように答えた写メ日記(笑)・・・・・・色んなテーマを用いて、毎日欠かさず写メ日記を書いてました。

文章を書くことが好きだったんです。昔から。

中学生の頃から趣味でブログを開設し、面白おかしく書いたそのブログが多くの人に受け、小さなサイトではあったけど、そこでも全国トップ10のランキングに毎月入ってました。

生きていると、なぜか私の周りでたくさんの面白いことが起きるんです。

そんな出来事を見てると、誰かに伝えたくなったり、共感してほしくなったり、そんな気持ちで今まで文章を書いてきたんだと思います。

容姿、接客は恥ずかしながら中の中くらいだったと思うけど、写メ日記は誰にも負けない自信がありました!

(おお、言いよったで、こいつw)

次々に更新されていく写メ日記の中に、いかに埋もれず自分の投稿が目立っていられるかを常に考えては、題名に力を入れたりしていました。

でも、これらの工夫だったり、手間だけどやっていたことは、好きだから夢中になれたからここまでできたんだなと今でもそう思います。

‘‘夢中に勝る努力なし‘‘とはこのことだったんだと、最近この言葉を知って思いました。

周りから見ると努力に見えるものも、本人にとってはただ好きで夢中になっていただけのものってあるんですよね

長所:人に寄り添うことが好きだった

もう一つ。

これは感覚的なことで、特に意識してやっていたことではないのですが。

風俗のお仕事をしていると、多くの人と浅いようで深い関わりを持ち、職業も様々で、それぞれの人生を生きている人たちとお話をするじゃないですか。

そうやって、自分以外の人の人生の話を聞くことが純粋に楽しかったんです。興味深かったんです。

それに、私はアンダーグラウンドで生きる風俗嬢だけど、この人の人生の1ページに入り込めたとしたら、自分がここに存在する意味があるんじゃないかと考えたのではないかと今更ながらに思います。

こういった思いから、私をもっと知ろうとしてくれるお客様には私の色んな面をもっと見せたくなり、真正面からぶつかったりしてお互い本気で喧嘩をするときもあれば、涙を流すこともあって、その時は本当に感情が忙しかったのを覚えています。(笑)

『貴方に会えて、辛い時も頑張れた。本当にありがとう。』

その言葉をもらった私は、またその言葉を聞きたくて、再び誰かの心の拠り所になりたい一心で、風俗という仕事を続けてこれたのかもしれませんね。

おっと、話が逸れかけてしまいましたが。

要するに、この仕事が私の性に合ってたんです。

『天職だ』と自分で当時は言っていましたから。

風俗嬢として全国5位になれた理由

ここまで、自分で自分を分析してみましたが、はっきりとした理由は不明のままです。

こうして、自分の強みもあったことは分かったけど、それよりか遥かに弱みの方が多い気がして、どうしても計算が合わない。(笑)

一体、なんだったんでしょう?

答えを知ってる方、是非とも教えてください。

(結局、読者様頼りに・・・・・・w)

ただ、あの総選挙は、想像もつかないくらいの多くの人の愛とパワーのおかげで、こんな私が全国5位まで上り詰めることができたことに違いはありません。

以上!(笑)

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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