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人日の節句と清絢『日本を味わう366日の旬のもの図鑑』

 本日は七草粥の日ですね。もちろん食しました。
 居住する三浦半島は畑作が盛んで、スーパーなどで出回る七草セットも三浦半島産のものが多く出回っているようです。年末には七草セットをセッティングするバイトなんてのもあるそうで、いつかやりたいなと思っています。

 さて、清絢さん著『日本を味わう366日の旬のもの図鑑』は私のように食べ物で季節を感じたい(もしくは食べ物でしか感じないともいう)人間にはもってこいの一冊です。

 日毎にその時期の旬の食材や行事食などがオールカラーの美しい写真とともに掲載されています。
 本書がユニークなのは食材名が基本すべて漢字表記になっていることなんです。これが大変勉強になる。ズワイガニ、漢字では「頭矮蟹」だなんて知りませんでした。たしかに頭が小さいものね、あの蟹。名が体を表している。漢字なら一発で腑に落ちるわけです。
 かな/カナ表記にすることで失われる情報ってやっぱりあると思うんですよ。当用漢字外をひらがなで書く(業界用語で「開く」という)せいで、意味がさっぱりわからなくなる言葉も少なくありませんし。
 たとえば、昨年末には「雪庇」を「雪ぴ」と書いているのを見かけ、「ゆきぴ? 女子高生風?」と首を捻ったものでした。雪庇と書けば漢字からも意味が取れるから情報量が多くなるのに。
 やはり適切な漢字表記を復権させたいものです。表意文字と表音文字入り交じる文章という日本語の特性を守るためにも。

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