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なんちゃっていねい生活 都会に近い田舎に住もう

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関東の小都市・神奈川県横須賀市在住の文筆家が、なんちゃってな「ていねい生活」の日々を綴ります。スキやシェアしてもらうと面白いことがあるかも!
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#横須賀

癸卯葉月 大暑 大雨時行の間

二日 「不機嫌さ」で他者をコントロールしようとする人を目の当たりにする。 しかも御本人の立ち位置は”被害者”である。反面教師とはよく言ったもので、彼の人の振る舞いには学ぶべきところが多々あった。 三日 仕事で埼玉県の川越へ。 関東内陸の酷暑を体験してきた。 なにが驚いたって、電車を降りた瞬間に浴びた熱風である。てっきり換気扇の排気口かなにかの前に立ったのかと思ったが、違った。なるほど、体温以上とはこういうことか。まさに異次元の暑さである。いくら暑くても体温以下、夜には30

癸卯水無月 夏至 乃東枯の間 

廿壱日 珍しく太陽が顔をのぞかせた夏至。晴れれば日本の六月も初夏らしく爽やかなのだ。    外つ国の 夏至のまつりの懐かしき 廿弐日 今日は旧暦で端午の節句。なるほど今なら葉菖蒲も花菖蒲も自然な盛りだ。しかし花屋では見かけない。新暦ならばスーパーでも売っているのに。季節感とは何なのか。ふと考える。  香りせぬ 葉で立てた湯や 新節句 廿参日 歯医者へ。軽い虫歯ありとのことで治療してもらったが、その最中、頬に穴を開けられてしまう。  黒き穴 歯で塞いでも 頬で開く 廿

正月三日 お出かけ日和

好天に誘われて浦賀に行ってきました。  六年ぶりの浦賀でした。  のんびり初詣、楽しかった~。  お休みも今日で終わりです。明日から仕事。  また一年、頑張りましょう。

正月二日 三が日の過ごし方

 三が日の中日です。  今日も今日とて飲んでは寝るで日を過ごすわけですが、まあまったく何もしないのも間が持ちませんので、一応三が日はそれぞれやることを決めています。  私は正月に大きな移動はしないと決めておりまして、故郷に挨拶に行くのもだいたい小正月の頃。ですので、お正月はまるまる今住んでいる場所で過ごすわけです。  東京の墨田区に住んでいた頃は墨東や浅草に初詣に行ったり、七福神めぐりをしたり、錦糸町で初売りをひやかしたりしておりましたが、横須賀に越してからは元日には近所のお

週末家事と拙著の新聞書評(朝日新聞)

 土曜日は家事の日と決めておりまして、朝から洗濯や掃除などなど家事に追われます。  そんなこんなで今朝もバタバタしていたら、いつもお世話になっている横須賀の古書店Books & Coffee AMISの店長である稲葉さんから「朝日新聞に『死に方がわからない』の書評が掲載されているよ!」とメッセージが入りました。  さっそく確認したところ、朝日新聞の書評サイト「好書好日」にもアップされておりました。  評者は文化人類学者の磯野真穂さん。  内容をまとめながら、読者対象をより

文月二日 旧暦

 夕焼けの気配を感じて外に出たら天には清しい眉月が。  旧暦では六月に入ったばかりのようです。今月は月相と日付が比較的近い感じになるんですね。  一気に夏本番を超えて炎熱の夏になりそうですが、ここ横須賀は朝晩涼しく、気持ちよい気温を保っています。  地球規模の温暖化もあるでしょうが、ヒートアイランド現象の方が影響が大きそう。

皐月廿三日 鎌倉散歩

 鎌倉に仕事の用事があったついでにランチ付きのお散歩をしました。  鎌倉が近いのは横須賀の利点のひとつに数えられましょう。  そして横須賀の悪いところはお手頃価格のよい寿司屋がないところ。  鎌倉にはあるんです。  ちょっとばかしご紹介。下のお店のお寿司ですよ。  さらに、しばらく行っていない間に長谷にドメーヌができていてびっくり。  なんと今年は鎌倉で育った葡萄をお店の横にある醸造所でワインに育てるそうでして、順調にいけば10月にはヌーボーが飲めるとか。  行かなきゃ

皐月十四日 GW最後の日は田んぼ

 GW最終日の8日は横須賀の山中にある田んぼで代かき作業をしておりました。生まれて初めての田んぼ作業です。   横須賀周辺の耕作放棄地を再生させる事業を行っているNPO法人のスタッフの方に誘ってもらい、恐る恐る行ってみたのです。  主目的は谷戸の保全活動ですが、子どもたちに自然体験をさせる保護者団体となどとも協働しておられます。  私だって子供たちに負けていません。  初めて見たラブリーなタカチホヘビに大喜びしたり、泥に足を取られて一歩も動けないのを笑顔でごまかしてみた

卯月十二日 日々夏支度

 今日も今日とて夏支度。  冬物の寝具カバーなど、厚手の諸々をお洗濯です。  気候のせいでなんだか五月が近いように錯覚するのですが、まだ中旬に入ったばかりなんですよね。    今年は生活のダウンサイジング&リビルド(あえて横文字)がテーマでして、必要のないものは捨てたり寄付に出したりするようにしているのですが、元々あまり買い物をしないタチというのもあって、それほど不用品も出ません。どうやら本当に必要なのは収納の効率化のようです。  日用大工でも習いに行こうかしら?  トップ

卯月九日 横須賀の古書店「Books & Coffee AMIS」

 横須賀上町商店街入り口の方から緒明山公園の方に入っていく中里商店街にある古書店「Books & Coffee AMIS (エイミス)」さんで、弊著『文豪の死に様』を取り扱っていただけることになりました。  ご主人は長年青山ブックセンターでお勤めだったそうですが、10年ほど前に横須賀に移住し、現店舗を開かれたとのこと。唸る品揃えが納得のご来歴でした。店内の写真をアップしようかと思ったけど、やっぱり実際足を運んでもらった方がいいやと思って取りやめ(笑)。アート系はもちろん、文

卯月六日 田戸台分庁舎一般公開

 昨日は横須賀の田戸台にある「田戸台分庁」の一般公開に行ってきました。  旧軍の横須賀鎮守府司令長官邸が現存しているんです。 例年桜の時期に合わせて一週間ほど公開されますが、コロナ禍においては二年ぶり。残念ながら桜は盛りを過ぎていたものの、まだ景色を淡く染める程度には残っていました。  どうです。この見事な和洋合体の建物。昔は公の部分を洋館、私の部分を和風にしたんですね。日本の近代化を視覚的に捉えることができるのが、戦前洋館のおもしろさだと思います。  戦争を乗り越え、よく

弥生五日 これが私の一週間 土曜日

 土曜日。  世の企業はだいたい休みで、さすがに土日に〆切を指定してくるような外道はそれほど多くないので(たまにいる)集中家事日にしています。  朝起きて、まずは洗濯、次は掃除、そして買い物。  普段の掃除はかなり簡略化しているので、土曜はわりとしっかり目です。でも、一人暮らしの五十路女はさすがにさほど家を汚すこともないので、だいたいはざっくり一時間半もあれば終わる感じでしょうか。トイレや風呂を含めたらもうちょっとかかるかな。  あとは靴磨き/包丁研ぎ/押入れ・クローゼット整

如月十六日 春の予感

 極寒が続いていたのに、突然暖かな一日に。いよいよ三寒四温の季節の到来ですね。  まだまだ寒さ優勢とはいえ、ホトケノザの蕾はほんのり色づき始めていました。もうすぐ春ですねえ。  待ち切れないペラペラヨメナもいるようで。  愛らしいので好きな花なんですが、これも在来種との競合が心配されている侵入生物なんだそうです。なんとも複雑な気分です。   資料を借りるため横須賀市の中央図書館へ行ったついでに、緒明山公園の読書広場に。緒明山は標高40メートルの超低山で、山頂に図書館がある