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癸卯水無月 夏至 乃東枯の間 

廿壱日
珍しく太陽が顔をのぞかせた夏至。晴れれば日本の六月も初夏らしく爽やかなのだ。
 
 外つ国の 夏至のまつりの懐かしき

廿弐日
今日は旧暦で端午の節句。なるほど今なら葉菖蒲も花菖蒲も自然な盛りだ。しかし花屋では見かけない。新暦ならばスーパーでも売っているのに。季節感とは何なのか。ふと考える。

 香りせぬ 葉で立てた湯や 新節句

廿参日
歯医者へ。軽い虫歯ありとのことで治療してもらったが、その最中、頬に穴を開けられてしまう。

 黒き穴 歯で塞いでも 頬で開く

廿四日
土曜は原則家事日だが、今日は週明けが〆切の原稿書き。なんとか午前で終わらせたものの、すっかり気力を使い果たし、午後は必要最低限の掃除だけで済ませる。

廿五日
庭を小整理。紫陽花はまだ盛りだが、ホタルブクロはそろそろ終わりらしい。代わるようにネジバナが元気になってきた。露草はまだ蕾すら見えない。心配。

廿六日
野鳥の鳴き声で目を覚ます。横須賀に越してから珍しくもないことだが、今朝の鳥はずいぶん複雑なメロディを口ずさんでいた。初夏の朝を飾る軽やかな美声ではあったが、できればあと一時間後にしてほしかった。


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