癸卯葉月 処暑 四国行 夏休み編その4
廿八日 午後
予土線で伊予から土佐へ。土佐は20年ぶりぐらい、けれどもこのルートで行くのは始めてである。そのまま高知まで突っ走るという手もあったのだが、今回は途中の江川崎駅で下車し、一泊することにした。
お目当ては四万十川だ。長年、一度は見てみたいと念願していたのだ。
「最後の清流」と名高い四万十川は同時に暴れ川でも有名である。穏やかな流れが一旦ことが起こると橋もなにも破る激流に豹変するという。
よって、上流には「沈下橋」と呼ばれる簡易橋が架けられている。欄干もなにもない