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皐月十日 旅の記憶その8 五所川原の夜

 旅も四日目、連日2万歩近く歩いていると、さすがに疲れも溜まってきます。この日宿泊したホテルは最上階にレストランがあったので、夕飯はそこで済ませてしまう手もありましたが、いやいや、ここまで来たのだから地元のお店を、と心奮い立たせ街に出ることにしました。といっても、たくさん歩く気力はありません。
 そこで、ざくっとネットで徒歩数分圏内のよさげなお店を探し、電話で開いているのを確認してから向かいました。さすがに店を求めて彷徨する残力はなかったので。

旬の魚と旨い酒があれば文句なし

 で、結論から言いますと、頑張ったおかげでゆくりなくも今回の旅随一の美酒佳肴にありつくことができたわけです。

お通し 左から蟹豆腐、蛍烏賊のぬた、麻婆茄子
刺盛り 鯖の昆布締めが逸品
ホヤ(一個食べた後に撮った)

 あと、これにプラスしてコマイの塩焼き。
 お酒は地酒各種。料理にあわせてお任せしました。
 で、さんざん飲み食いしから気づいたんです。このお店が「六角精児の呑み鉄本線・日本旅」に登場した店であることに。
 まじか。
 貝焼きのお店の方は覚えていたんだけど、なぜかこちらは記憶からスッポ抜けていました。いや、もしかして潜在意識が覚えていたのか? なんにせよ、番組ファンとしては大変うれしい出会いです。壁に書かれた六角さんのサインも見られたし。
 他にも思わぬことがありまして(今はまだ秘密)、なんだかやたらとよい夜になってしまったのでした。
 私、あの疲れに負けず、よくぞ街に出る決心をしたものだ。褒めてつかわす。
 それにしても居心地のいい店だったな。女将さんのお人柄ですね。 

 さて、明日はいよいよ最終日。津軽といえばあの文豪、の街を訪ねます。

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