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$マネゴリ相場展望レポート⑧$

株式市場の夜明けは近い

今日の日本株は大幅反発。昨日までは、FOMC後の米市場金利の上昇で米国株安となりリスク資産が一斉に売られる状況となっていた。
 前日の日本株の一段安は、アフターマーケットで米10年債利回りが4%まで上昇→米株価先物が下落→投機の売りが活発化→日本市場も先物主導の投機売りが下落要因。
 この流れを見て、ファンダメンタルズで市場は動いているのではなく、金利変動をベースに投機が活発にトレードを行っていることが分かる。
金利変動から景気の先行きのマーケット予測をしても精度が上がらない。しかし残念ながら市場関係者の中でも未だにそのような分析をしている方が見受けられる。彼らの予想の精度は一生向上することはないだろう。
 現在の急落の背景は投機売りだが、そのパターンもわかりやすいものとなっている。投機といってもマーケットデータに自動的に反応するクオンツ運用が主体なので、金利が低下すると、一気に買い戻しの反応になる単純なものだ。前日の東京株式市場でも米国10年債利回りが低下すると、日経平均先物は値を戻すような反応となっていた。特に昨日は投機の売買が市場変動の主因であることは、昨日の欧米市場ではっきりと確認できた。
 昨日の19時頃にBOEが国債の緊急購入策を行うと発表された。このニュース速報を受け、一斉にリスク資産が値を戻す反応となった。この反応から見えることは、現在の急落はファンダメンタルズの悪化によるリスクオフではなく、ボラティリティの上昇を背景とした、投機の売りが活発化が主因であることが確定的になった。

新自由主義からケインズ主義への転換

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