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【雑記】経営者は大変だよ~トロッコ問題~

外出に読書に、活動的な村上です。

@鷺沼発
マネーコンサルティングスラッシュオー
&資産バランスプロジェクト

さて、コンサルタントをしていますと
経営者や管理職の方の悩みを聞くことが多くなります。
必要のないプライドとかなら、笑い飛ばすこともできますが
なかなか倫理的な問題となるとコンサルタントが
決めることができません。

例えばトロッコ問題。
以下の文章をお読みください。

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【前提】
線路を走っていたトロッコの制御が不能になった。このままでは前方で作業中だった5人が猛スピードのトロッコに避ける間もなく轢き殺されてしまう。

【状況】
この時たまたまA氏は線路の分岐器のすぐ側にいた。
A氏がトロッコの進路を切り替えれば5人は確実に助かる。
しかしその別路線でもB氏が1人で作業しており、5人の代わりにB氏がトロッコに轢かれて確実に死ぬ。A氏はトロッコを別路線に引き込むべきか?

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似たような状況が会社では頻繁に起こります。

今日はそんな話で、
早速いってみましょー!

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トロッコ問題と歩道橋問題

トロッコ問題には続きがあります。
それが歩道橋問題。
前提等は同じですが確認してみましょう。

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【前提】
線路を走っていたトロッコの制御が不能になった。このままでは前方で作業中だった5人が猛スピードのトロッコに避ける間もなく轢き殺されてしまう。

【状況1】
この時たまたまA氏は線路の分岐器のすぐ側にいた。
A氏がトロッコの進路を切り替えれば5人は確実に助かる。
しかしその別路線でもB氏が1人で作業しており、5人の代わりにB氏がトロッコに轢かれて確実に死ぬ。A氏はトロッコを別路線に引き込むべきか?

【状況2 歩道橋問題】
A氏は線路の上にある橋に立っており、A氏の横にC氏がいる。
C氏はかなり体重があり、
もし彼を線路上につき落として障害物にすれば
トロッコは確実に止まり5人は助かる。

だがそうするとC氏がトロッコに轢かれて死ぬのも確実である。
C氏は状況に気づいておらず自らは何も行動しないが、
A氏に対し警戒もしていないので突き落とすのに失敗するおそれは無い。
C氏をつき落とすべきか?

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さて、どの答えも選びたくないのが実際ではないでしょうか?

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会社に置き換える

同じような問題は赤字の会社には良くあります。

トロッコのスピードは、資金繰りの状況で決まります。
そして、トロッコはチームです。
組織長のアナタは、チームの制御が不能になっているわけです。
-ここまで前提-

今のままチームを進めていけば、
5人の社員をリストラしなくてはいけません。

そこで新しい改善策が生まれました。
しかし、その方向で進める先にはある1人が
リストラとなる。
どうする??
-ここまで状況1-

チームを改めて見ると、そばに能力以上の給与を
貰っている社員がいる。
チームの指示も聞いていない。
彼をリストラや大幅減給をすれば、
一時的にでもチームの赤字は止まる。
どうする??
-ここまで歩道橋問題-

チームの制御が不能になった、自分の力を悔やむかもしれません。
人によっては、他人のせいにするでしょう。

5人のリストラをすれば、恨み言を言われます。
新しい方向でも1人をリストラするわけだから同じ。
問題を理解していない人からは、批難されるでしょう。

大幅な給与をもらっている社員を減給すれば、
他の社員のモチベーションや信頼感が下がるかもしれません。

でも、何かを時間(資金繰り、売上の回復期間)までに
決定しないとチーム(会社)自体が立ち行かなくなる
わけです。

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村上の考え

この手の話を聞く時に、まず考えているのは
トロッコのスピードです。

つまり、資金繰りの状況。
問題をいつまでに解決すれば良いか?
を考えます。

次に、改善方法のようする時間
売上であれば、営業改善にかかる時間ですね。
手法で解決できるならば、短時間です。
しかし、怠惰からくる営業不振は時間がかかります。

最後に、トロッコ問題で言うところの
5人は誰で1人は誰か?
給与をもらいすぎて働かないのは誰か?
を考えます。

ここで問題が発生します。
それは、経営者の感情です。
・過去の失敗を認めたくない。
・一緒に働いた仲間に言えない。
・過去の人間関係や好き嫌い。
・不要なプライドや見栄
・たまに緊張感の無さ
などがあります。

通常であれば、受け入れてあげたい感情です。
医療であれば、モルヒネで延命したい。
けれど、それもトロッコのスピード次第です・・・

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倫理観の話

ここが非常に説明が難しいところ。
私は、山一證券の社長のインタビューが忘れられません。

「私達(経営側)が悪いのであって、社員は悪くない」
それは正直な気持ちであったと思います。

倒産することも、リストラすることも、赤字も
少なからず経営側に問題があると思っています。
それは、認めないと始まらない。

けれど、中堅企業にとって上場企業のように
社長を降りればOKとはなりません。
ずっと、経営者としてい続けなければいけない。
認めながら、居続けることは思っている以上に苦痛です。

そして、その気持ちを持ってトロッコ問題に取り組んでいく。
不良社員がいることも、少なからず経営者に責任があります。
けれど、本人にも問題がある。
だから、お引き取り頂くこともある。

過去ある社員から、「結局経営者は責任を取らない」
と言われたけれど、あまりに社員の出入りが多ければ
その会社に就職を希望する人が少なくなります。
まわりまわって、責任を取る事にもなります。
そして、経営者の器次第で優秀な社員は辞めます。

経営者が痛みが無いわけじゃありません。
「常に会社にとって最善を選択し続けるしかない。
そして、自分もトロッコから降りる訳にはいかない」
そんな苦痛な毎日でもあるわけです。
倫理観の最善と、会社という機能の最善のせめぎ合いなのです。

あ~なんか、新しいコンサル先減りそうです(笑)
胸が一杯になってきたので、ここまで!

ということでまた(●´ω`●)

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