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ピーターラビット展に行ってきました🥕(時差)
こんにちは、お久しぶりです。なんだかんだで、前回のnoteから日が空いてしまいました。
体調もかなり良くなり、日によって波はあるものの、心のほうも回復してきています。
この2週間のうちに色々なことをしたり、出かけたりしましたが、今日は以前コメントでちょろっと触れた展覧会ーピーターラビット展ーについて書き残します。
自分にとってのピーターラビット
展覧会に行っておいて不躾ですが、正直に言うと私はそこまで『ピーターラビット大好き!』とかではありませんでした。
私の好きなキャラクターの中ではスヌーピーとミッフィーに続いて3番目くらい、そんな微妙な立ち位置。
ただ、マグカップやお皿、あと小物系とかかな、小さい頃から家にはピーターラビットのものがある状態でした。たぶん母が好きだったんでしょうね笑
特別な思い入れがあるわけではなかったのですが、嫌いではなくてむしろ好きな部類で、展覧会が割と近くで開催していて、手慣らしの外出がてらにピーターラビット展に行くことにしました。
※東京での開催は終了し、現在は大阪で開催しているみたいです。
世田谷美術館までの道のり
なぜ美術館までの道のりを書くのかと言うと、駅から美術館までの道のりが思いがけず素敵だったから。
砧公園には、小学生くらいまで家族でプールに行ったりしていて馴染みがある場所だったものの、今まで色々な美術展のなかで世田谷美術館にはご縁がなかったこともあり、世田谷美術館自体はじめて行く場所でした。
プールに行くときは大抵自転車で行っていたので、用賀駅から歩いて行くのもなんとはじめて(砧公園直前のほぼ直角なんじゃないかと思う急な坂道きつかったな…)
用賀駅から世田谷美術館までは約20分ほど。
『20分も歩くのか〜』と少々面倒に思ってましたが、これが案外素敵な道で、路面がタイル地で(中には百人一首が掘られていたり)、両側には木々が植わってて、時折池や一休みできるベンチみたいなのもあって!
実際におじいちゃんが犬の散歩がてらに休憩してたりしました。
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そんなこんなで駅から砧公園までの道のりはあっという間でした。
砧公園の中でも5分くらい歩くのですが、ランニングする人や幼稚園児たちが公園の中でわちゃわちゃと遊んでいるのを横目に歩いていたら、すぐに美術館に到着。
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いざピーターラビット展
平日の昼間だったので、会期終了間近ではあったもののそこまで混雑はしていませんでした。
周りを見ると、年齢層高め(over65くらい...?)のマダム方が多く、ピーターラビットって幅広い世代に愛されているんだなぁと実感しました。
受付でチケットを購入し、いざ展覧会へと足を踏み入れます。
はじめの一歩から、等身大パネルのピーターラビットママたちがお出迎えしてくれ、その先にはピーターラビットたちが住む世界の地図で結構細かく描かれています。
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写真撮影OKなのが一旦ここまでで、その後は作者の説明やピーターラビットを描く前の絵が紹介されてました。
少し先に進むと、ピーターラビットの物語が一枚一枚展示されているエリアにやってきました。
思い返してみれば、ピーターラビット展に来たのにも関わらず、物語の一連をよく知りませんでした。
『ほ~こんな内容だったんだ~』と一歩一歩話を読んでいきますが、印象に残っているのはピーターラビットのパパが人間に捕まり、パイにされたという一節。ある時までは挿絵にまでちゃんと残されていたそうですが、残酷すぎたからでしょうかね、今では挿絵自体はカットされているみたいです。
子供のときにきちんと読んでいたら、トラウマになりそう…。
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案外しっかりもののビアトリクスさん
お恥ずかしいながら知らなかったのですが、ピーターラビットの作者って女性だったんですね。
作者ビアトリクス・ポターさんはロンドンの裕福な家庭の出身だったそうで、実際のビアトリクスさんのお写真や、描かれた絵の温かさなどからお育ちの良さが伺えました。
ピーターラビットの、素朴だけど、心優しくてほっこりするような絵って作者のお人柄から来てるのかな、と。
お育ちの良さを表すのは、なんと言ってもピーターラビットの成り立ち。
ビアトリクスさんの知人の息子くんが体調を崩してしまい、お見舞いの手紙にピーターラビットの物語を描いたんですって。
手紙から世界的に有名な絵本になるなんてびっくりです。
そして、そんな世界的有名な絵本の、いわば第一読者になった知人の息子くんはなんて幸運なんでしょうね…(体調崩していたのだから幸運なんて言っては罰があたるかな)
そんな心温まるエピソードを生み出したビアトリクスさんですが、ただの裕福なお嬢さまではありませんでした。
ピーターラビットが有名になると、グッズ化したくなるのが人間(というか商売?)の本性。
とある会社が勝手に作ったピーターラビットのぬいぐるみがひどい出来のものだったそうで、これに対してビアトリクスさんは行動に出ます。
キャラクターの商品化に対して、特許を取得し、ビアトリクスさんがOKといったものしか売れないようにしました。
そりゃ、自分が生み出したキャラが変てこなかたちで世に出回っていたら、嫌な気持になりますよね。ちなみに、キャラの特許を取得したのはビアトリクスさんがはじめてだったそうです。
展覧会でも様々なグッズが紹介されており、ぬいぐるみはもちろんのこと、ギフトカードやカップやソーサーなどの食器、すごろくなんてのもありました。
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絵本も世界的なベストセラーになり、特許も取得したことで、裕福な上に莫大な資産が得られたビアトリクスさんですが、お育ちの良い方って使い道までもが素晴らしいものでした。
ピーターラビットの原点にもなったイギリス湖水地方をこよなく愛していたため、ビアトリクスさんは湖水地方の土地を購入し、景観と自然を守るとともに、死後も遺産はナショナルトラストに寄贈されたんだとか。
展覧会の最後に、湖水地方のビデオが流れていましたが、自然にあふれ、現代の混沌とする都市とは全く違う穏やかな時間が流れているような場所でした。いつか機会があれば、行ってみたいな…。
ピーターラビットファンでも、そうでなくとも癒される空間
今回、にわかピーターラビット好きとして展覧会に行きましたが、今まで知らなかったピーターラビットの裏話や作者の人柄、功績など多くを知ることができました。
美術展ということで、本来であれば絵の印象が残るものですが、私個人としては絵そのものよりも、作者のほうに興味が向いてしまいました。
でも、それも美術展の楽しみかたの一つなのかなと思ってます。
私の美術館・美術展巡りのモットーに、”自由に鑑賞すること”を持っています。美術作品が自由に描かれたものであるし、それに対して縛りをもって鑑賞するって窮屈じゃないですか。美的感覚は人それぞれですし、その感覚の良し悪しも決めつけられるものではないな、と。
今回はピーターラビットからも、そのほかビアトリクスさんが描いた作品からも、舞台になった湖水地方の風景写真などからも、たくさんの癒しにあふれた空間で、気楽に行ったもののとても充実したひと時だったなと思います。
最後におまけ。
帰りに用賀駅すぐ近くにある『ふわもち邸』にてドーナツをお土産に買ったのですが、これがふわふわもちもちで、なんとも言えない幸せの気持ちになりました🍩
家族とシェアするために6個ほど翌日の朝ごはん用に購入しましたが、待ちきれずに当日のお昼兼おやつに一つ食べてしまいました。
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翌日になるとふわもち食感が失われるので、当日中に食べるのがおすすめ!
美術展×美味しいもので幸せな一日でした。
また近々気になる美術展があるので、体調が良ければ行ってみたいと思います。
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