GoToトラベル東京除外で思うこと。命に優劣は無いはずなのに

・経済的理由で命を落とす人は多い
・感染対策をした上での旅行は問題ない
・他人のお金の使い方に口を出すな
というお話です。
※大河内薫マネリテ戦略室 Voicy 7月17日放送より

■　観光業を支援するGoToトラベルキャンペーン

少し前に、GoToトラベルキャンペーンが打ち出されました。

JALパックなどの旅行会社経由でツアーなどを購入した場合、代金の1/2相当の割引やクーポンがもらえるキャンペーンです。

このキャンペーンには、新型コロナウイルスの影響で打撃を受けた観光業を支援する狙いがあります。

割引額の大きさから、利用を考える人が多いと思います。

新型コロナも少し落ち着いたし、夏休みを楽しみにしていた人も多いのではないでしょうか。

■　東京発着が対象外に

そんな矢先、GoToトラベルキャンペーンの対象外となる人が増えると発表がありました。

・東京発着の旅行
・東京都民
・東京都近郊に在住の方

残念に思う人もたくさんいるでしょう。
これを受けて、色々意見をする人がいます。

・新型コロナウイルスを東京の人が地方に持ってくるのが怖かった
・東京発着がなくなるのは嬉しい

とかね。
人の感情はそれぞれですが、思うところがあります。

■　経済的理由で命を落とす人もいる

それは、人の命です。

人の命は、何も新型コロナウイルスだけで脅かされるものではありません。経済的なダメージによって奪われる命もあります。

日本では、失業率が1%上がるたびに自殺者が1万人増えると言われています。

なので、東京の人が

・地方に落とすお金が減る
・地方にコロナを持ち込む

どちらの方が、危険度が高いでしょう？

僕は、地方にお金が落ちなくなることの方が、失われる命が多いと思います。

■　現状、日本のコロナ事情は焦る状況ではない

ここで、日本の現状を見ておきましょう。

発表されているデータを見る限り、感染者数は増えてきています。一方で、PCR検査を受けた人数に対する感染者数は、4月よりも格段に減っています。さらに、重症者数も減っており、死亡者数は横ばい。

数値を見る限り、そんなに焦る必要があるとは思えません。

もちろん、ご高齢の方や持病を持つ人にとっては脅威となりえます。そこは気を付ける必要があります。

■　感染対策をした上での旅行は問題ない

以上を踏まえると、各個人が感染対策を行った上での旅行は、問題がないと思います。

唯一気を付けるべきは、旅行者がウイルスをまき散らさないようにすることですね。
どれくらい節度を持って旅行をするか？がキーポイントになります。

今回、GoToキャンペーンで東京都が除外になりましたが、別に旅行が禁止されたわけではありません。
なので、僕は元々仕事で予定していたものは全部行きます。元々、割り引きがあろうがなかろうが行く予定でしたからね。

■　「そんな金があるなら医療従事者に回せ」

そして、今回のGoToトラベルキャンペーンについては、税金の使い道という観点でも意見がでています。

「税金を使ってコロナを全国にまき散らす政策なんて打つな」
「そんな金があるなら医療従事者に回せ」

とかね。
でも、医療従事者にお金はもう回っているんですよ。給付金など、医療従事者に限定したものもありますから。

事実の切り取り方は非常に重要です。

■　一般市民のお金の使い方には口出し無用

税金の使い道に文句を言うのは、まだ分かります。納税者ですから。

でも、それにとどまらず、個人のお金の使い方に文句を言う人がでてきています。これは絶対に言ってはいけません。神の領域とすら思います。

なぜなら、お金を使うことは、その先にいる人の生活を守ることですから。

GoToトラベルキャンペーンであれば、地方にお金を落とすことは、地方の命をつなぐことに等しいわけです。

飛行機に乗れば、航空会社の従業員の給料になります。そこで助かる家族がいます。

医療従事者が大変なんてことは皆分かっています。でも、この国は医療従事者だけで回っているわけではありません。
当然、他の業界にもお金を回さないとダメなんです。

GoToトラベルキャンペーンを使った旅行は、そこに意味があるわけです。

だから、「とにかく医療従事者にお金を回せ」という意見は、「その他の命は見殺しにしろ」と言うのと同義なんです。

他人のお金の使い方に口出しをするということは、こういうことなんだと覚えておきましょう。

■　まとめ

さて今回は、

 GoToトラベル東京除外で思うこと。命に優劣は無いはずなのに
・経済的理由で命を落とす人は多い
・感染対策をした上での旅行は問題ない
・他人のお金の使い方に口を出すな

という話をしてきました。
今後も毎日noteを更新していきますので、よろしくお願いいたします。

それでは、最後まで読んでくれたあなたに、幸あれ！

じゃあね！

大河内薫マネリテ戦略室
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