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考えていることを上手く伝えられない!考えを言葉で伝えるコツとは?

今日も1日お疲れさまでした。
今日のお話は、頭の中にある自分の考えを、口に出して相手に伝えるのが苦手だと感じている方に読んでほしい内容です。

頭の中には、伝えたいことがたくさんあり、1人でいるときや、心の中では、それをそのまま言葉にしたり、相手に伝える様子を想像したりできるのに、いざそれを自分とは違う第三者に伝えようとすると、緊張してうまく言葉が出なかったり、頭が真っ白になってしまい、自分が何を話しているのかわからなくなってしまうことがあります。

今回は、なぜそうなってしまうのか、どうしたら良いのか、を紐解いていきたいと思います。

①うまく言葉を伝えられないのは、目的がすり替わっているから

まず、なぜ1人でいるときにはうまく言葉にできるのに、自分以外の誰かに伝えようとするとうまくいかないのか、という点から考えてみます。

1人でいるときは、思っていることを言葉にすることだけに集中しています。なぜなら、周りの人のことを考える必要がなく、思考を阻害する存在がありません。考えていることを言葉にすることが目的になっているため、迷いもありません。

一方で、誰かに考えを伝えようとしているとき、自分の考えを言葉にすることよりも、相手に言葉を聞かせなければいけない、聞いてもらわなければいけない、という点に意識が集中します。そのため、たとえば、「声小さかったかもしれない」「わかりやすく言葉にできてるだろうか」「あいづちが全くない…もしかして反対されてる?」など、いろいろなことを気にしてしまいます。そして、残念なことにこういう場合、心配事が積み重なり、ネガティブな心情が優勢になってしまうため、話している状態に自信がなくなり、本来の目的だった"思っていることを言葉にすること"ができなくなります。

②気持ちを言葉にすることに対して、小さな成功体験を積み重ねる

では、どうすれば、人前でも思っていることを言葉にすることができるようになるのでしょうか。

先ほどの原因から紐解くと、人前であっても思っていることや考えを口にすることだけに集中できるようになることが必要だと言えます。

そのためには、トレーニングが必要になります。

たとえば、幼い頃自転車の練習をしていたときのことを思い出してみてください。最初は、公園や練習施設などの安全な場所で補助輪をつけて、自転車を漕ぐということに集中し、次に補助輪を外した状態でも、ペダルを漕いで前に進めるように練習します。そして、二輪の状態で自転車に乗れるようになったら、普通の車道で車や歩行者に注意しながら安全に運転できるように練習しますよね。

誰かに自分の考えや思いを伝える場合も、実はこの自転車の練習の手順に似ています。

まずは、自分の思いを言葉にしても否定されないような、信頼のおける場所(先ほどの例で言うところの安全な場所)を確保します。

親友、恋人、家族、仲の良い同僚、…といった信頼できる人が周りにいる場合はその方達へ、自分の話をするようにしてください。今日あった嬉しかったこと、悲しかったこと、それに対して、自分はどのように考えたのか、などを話してみてください。

もし、話せる存在を見つけるのが難しい場合は、自分が話す様子をスマホなどで録画しながら話すのでも最初は良いです。スマホで撮影されている状態で話すことも、人前で話す場合の心理状態に少しだけ近づけることができます。

この時の注意点としては、
ただ1人で自分の気持ちを言葉にするだけ、ではなく、第三者的視点の前で自分の気持ちを言葉にする、と言う点です。あくまでも、第三者的存在がいたとしても、自分が思っていることや考えを口にすることに集中できるようにするためのトレーニングですので、その点だけ意識してみてください。

最初は、ただ聞いてもらうだけで問題ありません。そして、慣れてきたら、自分の話に対して、どう思ったかの感想をもらうようにしてください。それは、必ずしも共感する感想でなくても良いです。"自分が発した考えや意見に対して、相手の率直な感想を言ってくることに慣れること"が目的です。

スマホで撮影してトレーニングしている場合は、この部分は代用が難しいので、いわゆる家族や恋人ほど親密な間柄でなくてもよいので、身近な人物と会話をしてみる、ということをスマホで撮影して話すことの次のステップとしてもらうと良いと思います。

このやりとりを繰り返していくことで、
少しずつ、人前での話し方のコツが掴めてきます。そして、応用として、これまでの閉じた世界だけでなく、学校や会社など開いた広い世界の中で同じようにやってみる、ということが自然とできるようになってきます。相手が誰であれ、自分が思っていることを言葉にすることだけにまずは集中する、その点が身につけば、考えていることがうまく伝えられない、と感じることは少なくなっていくと思います。

人前で話すのが苦手…という方は
ぜひ一度、試してみてください。

明日が、皆様にとって、
少しでも平穏な1日となりますように。

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