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脳トレとしてのドイツ語学習


脳トレとしてのドイツ語学習をお勧めする理由

認知症予防の脳トレに、外国語学習は効果的なのでしょうか。2025年には日本人のうち700万人が発症するとも言われているのが認知症です。高齢者が患うものばかりではなく、若年性のものもあることから、社会的に大きな関心事となっています。

その認知症予防の一つとして「外国語学習」が、注目されています。なぜ外国語学習が、認知症の予防やその進行を遅らせることにつながるのでしょうか。

2013年、神経系医学の学術誌である「ニューロロジー」に、「複数の言語を話すバイリンガル、マルチリンガルの方は、そうでない方と比較して認知症の発症が最大5年遅い」との研究結果が報告されました。

そして外国語の学習は、たとえそれが短期間であっても、記憶力・言語能力・判断力・計算力・課題遂行力など、ものごとを理解して適切に実行するための機能である認知機能、つまり、脳に良い影響を与えることがわかってきたとのことです。

外国語の学習は、話す・聞く・書く・読むといった、認識力や判断力などあらゆる知能を総動員することから、外国語を理解しようと努力すること自体が脳に働きかけ、ひいては脳全体の運動になるということなのです。

私は、英語、フランス語、中国語、ポルトガル語、ドイツ語、シンハラ語、エスペラント語、スウェーデン語などを学習してきました。その中で学習し始めた途端に微熱(知恵熱?)を出し寝込んだことがあるのは、ドイツ語だけです。それだけ脳を活性化したということだと思います。つまり、ドイツ語は脳細胞を活発にするということを身をもって体験しました。

ドイツ語は50歳から学び始めて、足掛け20年となります。おかげ様で、高齢者になった現在でも、記憶力・言語能力・判断力・計算力・課題遂行力など、ものごとを理解して適切に実行するための機能である認知機能は衰えていません。

という理由(わけ)で、ドイツ語の学習をおすすめいたします。

ドイツ語学習は、どこから、どのように始めるか?

難しいと言われているドイツ語を勉強するためには、どのように取り組めばよいのでしょうか。(ただし、ドイツ語は学び始めは難しいと感じられますが、慣れてくると文法が論理的でクリアーですので、英語よりも簡単に感じられるようになります。逆に、英語はやればやるほど難しい言語であると言われています)

【アプリを使用した学習法】


ドイツ語の学習アプリを、スマホなどにダウンロードして使用します。ほとんどの場合無料であり、手軽に始められ、かつ移動中や空き時間など時間を有効活用しながら学習できます。

【本を使用した学習法】


ドイツ語の参考書や問題集を用いて学習する方法です。学習方法はアプリを使用した学習法と大きく変わらないものの、購入費用が必要であり、かつ場所をとるため、手軽さでは学習アプリより劣ります。しかし、本の種類はアプリより豊富です。「聞く」や発音を練習するために、CDなどの付録がついている参考書を探すとよいでしょう。下記の参考書は値段が高く表示されていますが、もっと安く買える同じ本もありますので、Amazonをご覧になってみてください。大体3000円くらいです。私も実際に使ってみて本当に良い本だと思います。お勧めします。

アマゾンを見ていたら、評判の良い参考書を見つけました。

【対面形式の学習法】


マッチングサイトなどを利用して、ドイツ語話者と対面で学習する方法です。ネイティブと直接会話を行うことにより、特に「話す」「聞く」の技能向上に効果を発揮します。ただネイティブは、先生ではありませんので、文法についての質問は可能ですが、教え方が上手いかどうかは未知数です。また、ドイツ語話者の出身地により、標準ドイツ語ではなく、方言の場合があります。

【ラジオ講座を使用した学習法】


ラジオ講座を使用して、ドイツ語を学習する方法です。アプリや本と同様、文法の学習や発音練習、「読む」「聞く」の技能向上に適しています。テキスト費用もあまり高くなく、定期的に授業形式で学習できます。ただ、先生によるフィードバックはありませんので、この辺に創意工夫が必要となるでしょう。

【語学学校を使用した学習法】


語学学校に通って学習する方法です。ドイツ語講師による授業を受け、「読む」「聞く」「話す」「書く」をバランスよく習得できます。わからない文法などを、直接質問できる点もメリットです。しかし、学習に際し授業料に交通費が加わり、ある程度の出費を覚悟しなければなりません

【オンライン講座を使用した学習法】


オンライン講座を使用した学習方法です。カリキュラムに沿って学び、「読む」「聞く」「書く」をバランスよく習得できます。マンツーマンレッスンの場合は、「話す」ことも練習できます。授業料を必要とするものの、予備校や語学学校とは異なり自宅で学習できる点がメリットです。

ドイツ語を楽しく勉強する方法

【動画やテレビ番組を観る】


今では、インターネット経由で、ドイツ語の動画やテレビ番組を視聴できます。視聴する際に、自分の興味のあるジャンルを選ぶことが、より楽しめるコツです。バラエティー、料理番組、ドラマ、コメディー、ユーチューバーの旅番組など、好きな番組で楽しんで学習しましょう。

【ドイツ語の音楽を聴く】


ロックやクラシックなどドイツ語の音楽を聴くと、より気軽にドイツ語に触れられます。ドイツのロックを探す場合は、検索サイトで「deutsch rock」と検索するとよいでしょう。このほか、毎年年末に開催されているベートーヴェンの「第九」の合唱に、参加してみてはいかがでしょうか。歌詞はドイツ語であり、レッスン中にドイツ語の歌詞の歌い方や歌詞の意味を受けられます。私は、個人レッスンに於いて歌の好きなドイツ人の先生から「第九の合唱」を習って、とても楽しかった記憶があります。とても懐かしい良い思い出です。

【日独協会のイベントに参加する】


おおむね各都道府県に「日独協会」があります。地域により力の入れ具合に差はありますが、学習会や交流イベントを開催しており、参加してみるとよいでしょう。意外と楽しいですよ。大体必ずと言って良いほどドイツ人も参加してますよ。

【文通】


私の経験上、語学学習のモチベーション、上達、通じたという感動、その他諸々の理由によりドイツ語による文通をおすすめします。今では、メールも使った文通もできますので、手軽に早く楽しむことができます。でも、やはりリアル手紙によるペンパルとのやり取りが一番文通としての醍醐味が感じられます。私は、17歳のときから50年以上、現在もそのアメリカ人女性と文通しておりますが、この長い時間の経過がなんとも言えない味わいを醸し出していて、本当に楽しい人生経験をしているなと感じております。是非、リアル文通をおすすめします。


まとめ

ドイツ語は、習い始めの頃は難しいものの、思い切って第一歩を踏み出せば、意外とすんなりと前に進めます。そして、ドイツ語に慣れてきて、ほんのわずかでもドイツ語圏の人々と言葉で触れ合えることができたら、それはちょっとした感動です。あと脳トレとしての外国語学習は、別にドイツ語でなくとも他の言語でもいいと思います。ただ、ドイツ語はとにかく頭(脳みそ)を使いますので、脳トレとしての効果は大きのではないかと思う次第です、ハイ❣️

外国語学習を通して、楽しんで、脳トレしていただければ幸いです。

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