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クライ・マッチョ(2022年公開/クリント・イーストウッド監督)

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ロードムービー(road movie)は、映画のジャンルである。旅の途中で起こる様々な出来事が、映画の物語となっている。(中略) 文学における東海道中膝栗毛などの「旅行記」「紀行」「道中記」、和歌における「羇旅」にあたる。wikipediaより抜粋
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ぼくが好きな映画ってロードムービーが多いな、と気付いたのはつい半年ほど前。そんな折、映画の神クリント・イーストウッドの新作がまさにロードムービーど真ん中、ということで観に行った。


舞台は1980年のメキシコ。ひたすら続く荒野を車で走り回る。行きは1人で。帰りは友人の息子と。アメリカとメキシコは隣り合わせだが、異文化。言葉もまったく違う。アメリカの法も通じない。命の危険にもおそわれながらの旅だ。そんな中で、本当に大切なものを見つけ、ボロボロの人生から救いを手にする。おとぎ話のようだが、映画ってそういうもんやんね。

クリントは撮影時なんと90歳。声もかぼそいし動きもゆっくり。たぶん役柄的には70歳くらいの役だろうが、正直無理はある(が別にいい)。
題材的に、実年齢より若い役をやることになってしまうのは、晩年の高倉健と同じだ。
歩き方が、亡くなった母方の祖父を思い出してじわっ。腰をかばった、老人の歩き方。ひょろっとした体型も同じだ。

ぼくはクリント・イーストウッドに、父を、そして祖父を見ている。旧世代の、たくましく生き抜いた、「クセスゴオヤジ」。
老いた。もう強くはない。けど、やはり僕ら大人になりきれないクソガキとは違う、本当の強さを持っている。まっとうさを持っている。

ところで、前作「運び屋」もメキシコからみのロードムービーだった。思い出すシーンちらほら。そういうモード?

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