見出し画像

一目惚れ...とまではいかないけれど

約10年ぶりにメガネを新調しようと、最寄りのメガネショップに足を運ぶ。

ここにたどり着くまでがなんとも長い道のりだったが、ようやく手に入れられそう……というものの、来店してから、レンズの種類や金額の細かい説明の後、再度視力検査をして(実は夏にもしていたが)、フレーム選びへ。フレームもメタルかセル(プラスチック)か、カラーは?ブランドは?形は?となかなか時間のかかることと言ったら!しかし、それほどお安くもない買い物で、しかも、日用必需品なので、気に入って、なお且つ、見た目においてもつけ心地においても自分にしっくりくるような一品を選ばなければならない。

前回も、別の眼鏡店(こちらは老舗の雰囲気なので、メガネショップとカタカナよりは、漢字表記が似合う)で、何本も出していただいて(こちらは、要望を伝えて、ショーケースや引き出しから出していただくようなお店だった)、時間をかけて選択したのを覚えている。前々回のものと別のカラーにしたいものの、似ているカラーも気になるし……と試しては外し、試しては外し……を何度も何度も繰り返した後に、店員さん提案の思ってもいなかったフレームが一番気に入ったことに、自分でも驚きと面白さをしばらくは感じていて、「これを選ぶとは思わなかった!」と何度となく口に出していたものだ。それは、言ってみればACミランカラーで、後にアカゲラ(キツツキの種類)カラーとも言えることを知った。(ちなみに、ACミランファンではない、というより応援チームはありません)

今回のお店では、ずらりと壁一面にブランド毎に並べられているので、それらを見ながら店員さんの助言も聞きつつ選ぶ。パッと見、インスピレーションで気になるものというのは、カラーが気になったり、フォームが気になったりなのだなぁ、と。それで、試しにかけてみて、フィット感や重さ、フレームと顔のパーツのバランスを見る。かけてみないと気が付かないのは、あ、フレームの上部が眉毛を隠して、眉がないみたい!とか。自分の好みのカラーだからしっくりはくるのだけれど、オーソドックスで普通なので、何本か持つ1本ならばいいのかもしれないけれど、この1本だけならば、惜しいけれどちょっとなぁ……とか。
そこへ、店員さんが、表に出ていないもので、わたしの話から好みそうでは?と思われるものを出してくれたりして、さらに迷いに迷って7本まで絞り、その7本を順にかけては外し、かけては外し、かけては外し……で、最終的に決めたのは、結局、一番最初に気になったものだった。

一目惚れ……

というほどの衝撃ではなかったものの、色々、見たけれど、やっぱりあなたなのね~という感じ。
こんなに時間を費やしたのに、一番最初のなの?と、店員さんにもすみませんという気分にはなったが、比較しなかったら、それが一番良いのか分からなかったのだもの。

ちなみに、イタリア語で「一目惚れ」「amore a prima vista(アモーレ・ア・プリマ・ヴィスタ)」(英語の「love at first sight」と同じ作りの言い方)や「colpo di fulmine(コルポ・ディ・フルミネ)」(直訳すると「雷の一撃/打撃」)

イタリア語の言葉の確認していたら、オランダ人研究者曰く「一目惚れは幻想で、実は、錯覚もしくは肉体的(外観の)魅力に魅了されているだけ」という内容の記事を発見してしまった。

まぁ、メガネのフレームの見た目に魅了されるのはわるくないかもだけれど。









この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?