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1歳児が告げた、夕食のメニュー

先日、ゴールデンウイーク前に起こった我が家の危機的状況のことを書いた投稿をしました。その話の最後に、子が好きなハンバーグを「食べたい」と言ってくれる日が来ることを祈っている、と書きました。

その投稿から数日、夕食にハンバーグを焼くことになりました。やったー!

ハンバーグを焼く日が、意外と早くて嬉しかったのですが、なによりも下の子のミラクルなパスがあったという話です。

その日は“焼きそば”にするべく、妻が準備を進めていました。野菜を切って、冷凍していた挽き肉を解凍して。我が家の焼きそばは、挽き肉で作ることが多いのです。

台所に点検に来ていた下の子が、なんとなくシャーベット状になった真空パックの挽き肉を、台から引っ張り下ろして、モミモミと遊び始めました。

パックは丈夫だし、まだ使わないからと、そのまま持たせていたら、おもむろに台所から出て、モミモミを続けたまま、信じられない言葉を放ったのです。

「はんばーぐ、はんばーぐ。」

その言葉の先には、上の子がいました。

布団を丸洗いした朝以来、僕たち夫婦は、ハンバーグと言ったことがなかったし、むしろ避けていました。しかも、僕は挽き肉の真空パックのことを「ハンバーグだよー」などと説いたこともありませんでした。

下の子はいつの間に、“ハンバーグ”という言葉を覚えたのでしょうか。というか、挽き肉がハンバーグになるなんて、分かるのでしょうか。

前提の説明が後回しになってしまいましたが、下の子は1歳7か月で、何でもかんでも丸いものはアンパンマンと呼ぶような状況でした。

占い師が、挽き肉をモミモミしながら、今日はハンバーグを作りなさい、と告げたかのような神々しさ(怪しさ笑)すら感じられたのです。

下の子はハンバーグが好きでもありました。だから、ふと好きなメニューを口走ったのかも知れません。でも挽き肉の色は、ハンバーグの色とは違います。

しかし、問題は上の子の気持ちでした。不快な夜のこと、思い出したら食べたくなくなるよね・・と不安になりました。

でも、上の子は「ハンバーグがいい」と言ったのです。

焼きそばの材料はすぐさま冷凍して、ハンバーグを作りました。親なら野菜を食べて欲しいと思うものですが、僕は親である前に野菜が好きなので、さらに野菜を食べて欲しい気持ちが強く、ついつい野菜を増し増しにしてしまいます。

肉と同じくらいの量の玉ねぎとにんじんを刻み、捏ねてタネをつくり、ハンバーグを焼きました。念のため、いつもの倍くらい時間をかけて焼きました。付け合わせのミニトマトも、写真は2つですが、実際にはもっと食べてくれました。

ハンバーグ、この料理は我が家にとって、ちょっと紆余曲折があり、子が食べてくれるようになって、好きだと言ってくれるのが、とても嬉しいのです。

それにしても、下の子は、なんで“ハンバーグ”と言ったのでしょうか。もしかして、ぜんぜん違うこと言ってて、僕の思いが強すぎて聞き間違えたのかも(笑)

それが勘違いだったとしても、家族で美味しいハンバーグが食べられたことは、とても嬉しい思い出になりました。


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