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もつ と モス

美味しいハンバーガー、といえばモスバーガー。

みんな大好きモスバーガー、MOSの意味をご存知でしょうか。これ知っている人いたら、僕は友達になれると思うのです。

M・・mountain
O・・ocean
S・・sun

だったはずです。

つまり、山の幸、海の幸、畑の幸を使って、ハンバーガーを作る、そんなお店です。

日本初のライスバーガーや、ミートソースが美味しいモスバーガー、菜摘(レタスの品種名)、ミネストローネスープ、オニポテ、山ぶどうスカッシュ、サラダセット、コーヒーシェイク・・今では食べられなくなったものもありますが、僕にとってハンバーガー屋さんといえば、モスなのです。

今年の2月に、江ノ島に行ったときに、近くにモスのカフェ店舗ができていて、喜び勇んで飛び込みました。中は、開放的で料理もキラキラしていて、何よりスイーツにはモンが!

モスのモン!僕にとって好きなもの同士が組み合わさっており、買わない理由などありませんでした。

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台はいわゆるカップケーキなのですが、とても軽くて、上のマロンクリームとの組み合わせが良かったです。

モスの話でしたよね。ええ、分かっています。モンのことになると、つい(笑)

さて、モスバーガーが好きなのには、ちゃんと理由があります。

美味しいとか、デザインがおしゃれとか、日本的な味付けというのも好きなポイントですが、それは多くのモスファンが唱えるところでしょう。

でも僕は、子どもの頃にあった、なかなか経験できないであろう体験を経ることで、モスが好きになったのです。

それは「1番最初の客」という体験でした。

正確には「僕たち家族が、1番最初の客になった」というものでした。

子どもの頃、家の近所に何やら新しいお店ができることになって、自転車の後ろの席に乗っていた僕は、近くを通るたびに「何屋だろう」と観察していました。

それは「モスバーガー」というハンバーガー屋さんであることを知ると、マクドナルドしか知らなかった僕は、強烈な好奇心が湧いてきたのです。

開店の準備が進んだのか、ある土曜日に店の入り口には貼り紙がされていました。

「・・今日の11:30開店だって」

この数字ははっきりと覚えていました。その時、時間は10:30でした。

当時はモスバーガーの認知度はまだまだ低く、さらに界隈に飲食店がなかったこともあってか、開店を待つような人影はありませんでした。店に花輪のような華々しい飾りもありませんでした。

僕たち家族は、だいたいいつも家族で動いていました。車がなく自転車で。

そんな姿は店の中から見ても目立っていたのでしょう。立ち止まる人もいない中で、家族揃って店の入り口で貼り紙を見ていたのです。

店内がざわつく声がして、店員さんが出てきて・・言ったのです。

「1時間早いのですが、どうぞ入ってください、開店します。いらっしゃいませ。」

!!!

1時間後に来てみよう、と話していた矢先のことで、僕たち家族は驚きました。慌てて自転車を停めて店内へ。

当たり前ですが、とても綺麗で新しい匂いがしました。少し緊張していた店員さんたちが、みんなで挨拶をしてくれました。確か、窓際の角の席だったと思います。

出来立てのアツアツ、それは初めての来店の時だけでなく、いつ来ても同じでした。当時は、ハンバーガーもポテトも子どもには熱くて食べにくかったのですが、今となっては大切なサービスなのでした。

それ以来、僕たち家族は、何度もその店に行きました。時には、仕事帰りの父親がシェイクを買って帰ってきてくれたこともありました。

モスバーガーは、ほかのバーガー店とは明らかに違うスタッフの雰囲気があります。

モスバーガーならぬ、モスジーバー(じいじ、ばあばの意)たちが活躍するのです。動きは少しのんびりだけれど、丁寧で温かな接客を目の当たりにしている方も多いはずです。

かつて、都内の特定の1店舗で限定販売されたトマトバーガー(バンズの代わりにトマトで挟む)はその典型でした。作り手は、たった1人のスタッフさんだったのです。

僕は食べることは叶いませんでしたが「製造スタッフが体調不良等で、期間内でも提供出来なくなる場合があります」とのメッセージに、なんて優しい会社なんだと思ったものです。

きっと、良きジーバーがスタッフとして自慢の腕を振るっていたのでしょう。


30年経った今でも、僕たち家族が訪れた店はあります。僕たち家族が座った席は、喫煙席になっていますが、店内は当時からあまり変わっていません。

先日、職場のそばにあるモスに、初めて行きました。その日から発売されている真鯛のカツバーガーをおすすめしてもらって、それとサラダセットを。

アツアツのカツを頬張りながら、懐かしい記憶が蘇りました。

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