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出来る子

うち、炊飯器が無いんです。

と言うと、えっ?!という表情をもらうことがあります。そして、返ってくるのは「じゃあ、掃除機とかも無いんですか?」という質問。

掃除機は、あります。

家庭によって、持っているものが大きく違う家電製品たち。それは、暮らし方に合わせた選択と、どんなふうに便利にしたいかという気持ちの表れが個人によって異なるからだと思います。夫婦、そして家族なら、それは果てしない問いのようです。我が家の例では炊飯器ですが、電子レンジやテレビがない家庭も少なくないと思います。

結婚や赤ちゃんの誕生など、新しい生活方法を検討するタイミングは結構あります。その時に、あれこれ悩むわけです。僕は、物が多いのがあまり好みではないので、そのことを常に伝えています。

しかしながら、共同生活とは字のごとく「共に同じ生活」をするということ。折り合いをつけることの難しさはあります。我が家では物が増えないようにするために、例えばDVDプレーヤーはありません。こう書くと、すごく禁欲的に見えますが、ハードディスクレコーダーはあります。

炊飯器がないのは、炊飯用の土鍋があったからです。でもいまは土鍋も手放してしまいました。いまは、圧力鍋がいます。

圧力鍋を購入したのは、肉料理などを簡単に美味しく作りたいと思ったからです。煮込む時間が減るというのはガスの節約にもなるし、大きな鍋が欲しかったというのもありました。まさか、ご飯を炊こうとは思っていませんでした。

鍋が届いて、取説を読んでいたら「白米は、1升まで」の表記を見つけたのです。圧力鍋って、ご飯炊けるんだ!

試しに炊いてみたら、とっても楽。土鍋も、放っておいてもいいから楽だと感じていたのですが、圧力鍋は加熱時間が短くて、さらに量も炊けるという、出来る子。だれか、もっと早く教えてよーと言いたくなるような気持ちで、炊きたてのご飯を混ぜていました。

白米だけではなくて、玄米も炊けるし、赤飯も炊けるのです。こどもは白米、おとなは玄米、という食生活になりつつあった時期だったので、炊き分けが大変でした。3合までしか炊けない土鍋は、毎日のように稼働していました。

出来る子は、ご飯をほんとうに美味しく炊いてくれます。初めての炊きたてご飯を食べたときに、家族で顔を見合わせたくらい。炊く回数も時間も減らしたのに、ご飯は美味しくなったわけです。

弱点は、重たくて洗うのが面倒くさいところ。存在感たっぷりにシンクで佇んでいると、ウッと思います(笑)

というわけで、確実に我が家の食に欠かせない存在なのです。

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