はじまりの写真
桜の花は、新入生を待っていてくれたのかも知れません。
家族に広がった胃腸炎とともに、怒涛のような年度末をなんとかかんとか越えて、ようやくこの日を迎えることができました。
上の子が、小学校に入学しました。
数日前の週末に、児童館に行って入館者リストに名前を書くとき「もう小学生なんだ」と、気がつきました。学校名や学年を書く欄が、幼児のそれとは違っていて、ハッとしました。
行けるかどうか心配していた、保育園の最終日は、体調も回復していました。親としては、翌日からの学童も心配しつつ、最終日に行けてよかったとホッとしました。
翌日からは、学童保育へ。給食がないので、お弁当作りも加わって、朝の時間はいよいよ慌ただしくなりました。
入学式の前日、子の体調が不安定になった時があって、翌日は無理かなぁ・・と思ったのですが、当日になって体調も良さそうで、家族で参加することができました。
下の子も膝の上(なぜかママのところだけ)でしたが、話すことはあれ騒いだり泣いたりせずに過ごしていました。
下の子は、式が始まるまで「オオカミさん来ない?」と何度も確認していました。
「オオカミは来ないよ、ニンゲンがいっぱいくるよ」と伝えたら、壇上に人が立つたびに「ニンゲンきたね」と言っていましたが(笑)
小学校の学区は、この2、3年でマンションが何棟か建って、新しい住民も増えている地域でもあり、ほかの学年に比べてクラスが増えていました。
同じ保育園の子とは別々のクラスになってしまいましたが、入学式を終えて迎えにいくと「おともだち出来たんだよー!」と嬉しそうに話していました。
入学式、親として参加するのは初めてでしたし、こんなに優しい式典だったのかと、改めて感じることができました。
驚いたことは、子どもたち、と思っていた新入生が、校長先生のお話しに、きちんとリアクションしていたこと。それは先生たちも同じだったようで、お仕着せの返事ではなく、タイミングもバラバラだからこそ、素直な響きに聞こえてきました。
これから始まる6年間の小学校生活の始まり、そんな子どもたちに向けて、6年生からお祝いの言葉がありました。保育園の時もそうだったけれど、我が子が成長した時のことを重ねてしまうもので、とても立派に見えました。
いつでも声をかけてね、なんて言われたら子どもたちは安心するだろうなぁと思いました。
式が終わると、集合写真を撮りました。
僕も、小学校の入学式の後に写真を撮った記憶がありました。保護者も一緒だったような気もしますが、保護者がズラリと並ぶのもまた今風だなぁと思ったりしました。
我が家は期せずして縦長の家族写真のような構図に。
この写真の子どもたちが、どんなふうに成長していくのか、保育園とはまた違った楽しみがあります。
親としては家族みんなで写ったのは嬉しいことでしたが、子どもたちはそれぞれ違う思いかも知れません。
勉強を頑張るのではなくて、自分の好きなこと苦手なことが言葉で説明できるようになってほしいなと思います。
僕も妻も、学校の成績は良かったのですが、僕は、もっと子どもらしくいても良かったし、得意なことをもっともっとやれば良かったなぁと思うのです。
子が学校に興味を持っていること、友達がすぐに出来たこと、それはとても嬉しい「成長の兆し」のようなものかもしれません。
入学、おめでとう。
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