似ている二人

自分たちの子どもが、夫婦のどちらに似ているか、何なら祖父母にも似てるんじゃないかとか、生まれたての子どもを前にして盛り上がることがあります。子どもが産まれるまで、そういう話を聞くと「ふーん」と冷めた感想を持っていたものだけれど、いざ自分のこととなると、やっぱり盛り上がってしまいました。

上の子は、妻に似ているということでその間に居合わせた親族は意見が一致したのでした。僕に似ているかどうかはあまり興味がなかったこともあって、まぁ将来を考えたら女親に似ている方がいいよなぁなんて思っていました。

そして、幸いにして下の子が生まれた時には、びっくりするほどに僕に似ていました。振り幅がすごい・・と思うくらい、僕の赤ちゃんだったときにそっくり。親族も、そして周囲からも「旦那さんに似ていますね」と言われています。

その下の子が、まだ話ができない頃、妻がママ友同士で立ち話をしている時に、ベビーカーから見つめている我が子に「旦那さんに見つけられているみたい」だなんて言った人もいたとか。

最近の暑さのせいで寝苦しさもあると思うのですが、その僕に似ている下の子が、結構早起きするようになりました。5時半とか６時すぎとか、早朝に起きて家事をしていると、リビングの入り口の扉から「だれかー、あけてー！だれかー！！」と聞こえてくるのです。

僕も、子どもの頃、あまり長いこと寝られずに朝５時とかに起きていたこともあり、ちょっと似ているなぁなんて思っていますが、すごいのはその起きてからの食欲。

早朝にもかかわらず、「なんか食べたい！」というのです。お菓子を出すわけにもいかず、朝食を早めに準備して、パンやらご飯やらを普通に食べるのです。しかも、家族が起き出してきて朝食を食べると、またもや「ご飯食べる！」と。実際、普段よりもかなり量を減らしたりして出すのですが、それも食べてしまう・・。

最近では、冷凍庫に食パンがあることがわかっているのか、冷凍庫を開けるようになりました。僕も家事をしてから、子との朝食に合流するのですが、大体間に合わない・・。早起きしたら、もっと自分の好きなことできるよー、と教えてあげたいけれど、いざ早く起きてくると、子どもに振り回されてしまう朝・・。

早起きするのが似ていると思いつつも、起き抜けにそんなに食べられない僕は、やっぱり似ていないのかも・・とも思います。

親に似ている部分はいくつもあっても、やはり一人の人間なので、一つの型（この子は、お父さんタイプ・・みたいな）にはめるのは良くないよなぁ、と思った朝でした。

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