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土木の働き方改革は、まず時短を追求すること【ゆとり技術士の日常】

 帰れる時は定時退社を心掛け、夕飯はどうしようかと悩みながら会社を後にする。

 昨今は働き方改革を掲げる企業が増え、世の中的にすごくいい流れだと思います。

 私が働き始めた約10年前でさえ、こんな言葉を耳にしたことは無かった。

 コンプライアンス、ハラスメント、内部通報制度など、法律を順守するという基本的なことを今更になって世の中が意識するようになった。

 SNSが発達して今は誰でも情報を発信することができ、時にはマスコミ以上に情報が拡散することさえある。

 ある意味従業員に監視されている状態になりました。

 働き方改革に沿わない業界は間違いなく衰退すると確信しています。

 何故なら、売り上げが伸びずに倒産する企業よりも、人手不足によって倒産する企業が今後は更に増えていくと考えているからです。

 働き方改革で一番重要なことは、とにかく労働時間の短縮です。

 特に現在の若い世代が重視する労働条件は、

 労働時間=休日>業務内容=自身の成長>給料>福利厚生 

 になるのでは、ないのかと思います。個人差はありますが。

 土木業界は労働時間が長い傾向にあります。

 ただでさえ、工事現場はその場にいないと仕事ができないので、住む場所が他の業界よりも選べません。

 大抵の場合、希望していなかった土地で生活することになるので、そこで労働時間が長いと、仕事をするために暮らしているというだけになってしまいます。

 どの場所にも必ず良いところがあり、住めば都と言われるように少なからず思い出ができます。

 しかし、労働時間が長いうえに休日が無ければ、素晴らしい土地の魅力を知ることができずに、段々嫌いになってきます。

 仕事で住むことになったけど、思ったより良い場所だったなと思うことができれば、次の転勤に対する不安や対抗心も少しは軽減されるのではないでしょうか。

 また、長時間労働が続くと食事がどうしても疎かになる傾向があります。

 コンビニが続いたり、夜遅くにカロリーが高いものを沢山食べたりなど、社員の健康が危ぶまれます。

 更に、どんなに好きな仕事でも、仕事である以上、緊張感は少なからずあります。

 この気づかない緊張感が積りに積もると、心身の疲労がいつの間にかピークに達して、燃え尽き症候群やメンタル不調を招きます。

 なぜ時短をしなければいけないのか、その根本的理由を理解せずして働き方改革に取り組むことが無いようにすべきです。

 土木業界が時短をするためには、様々な課題があります。

 それらについても、自身の経験と他のケースを調べてみたいと思います。
(もし教えてくださる方がいれば、コメントして頂けると幸いです)

 それでは、お先に失礼します。

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