見出し画像

Day15・これからも読み返したい。ずっと寄り添ってくれる本。

前回より間が空いちゃいましたが、さらっといきます(笑)

15日目 おススメしたい本

三千円の使いかた・原田ひ香


コロナで自宅待機中に、身の周りの見直しを始めた私。

もちろん、退職に備えて家計の見直しも始めました。

そんな時に書店で目に入ったこの本、
帯に書いてあったのは

知識が深まり絶対「元」がとれちゃう「節約」家族小説!

そうか!お金にまつわる勉強になる話なのね、
参考になるかも!いいタイミング、買い、買い~♪

ところが、私の期待は見事に裏切られる……
そう、いい意味で。

これはただのお金や節約小説なんかじゃない。

あらゆる世代の女性が共感できる
女性の生き方、女性の人生によりそってくれるお話。

これからも傍らに置いて、
ずーーーーっと一緒に歩いていきたい本なのです。

この物語の主人公たちは
御厨家の3世代、4人の女性たち。

大学を卒業して就職、
念願の一人暮らしを始めた美帆。

学生の頃からの彼氏と結婚し、
子供と3人で暮らす姉の真帆。

バブル世代真っ只中の青春を過ごし、
ザ・昭和人の夫を持つ母の智子。

夫に先立たれ、現在73歳。
これからの自分の人生を探し続ける姑の琴子。

私は、まさに智子世代(笑)
そして、やってくる将来は琴子世代。

しかし、美帆や真帆の世代も経験してきました。

「それ、分かるぅ~!」
「あるある!」

そんな言葉を思わず口にしながら
あっという間に読んでしまいました。

女性なら誰でも、どこかしら主人公たちの人生に
自分の人生を重ね合わせて見てしまう。
心から共感できる部分が一つはあるのでは
ないでしょうか。

読後一年以上がたつのですが、
私が今スグに心に残った箇所をあげるとしたら…

いつまでも女性にあまえてプロポーズもしない、
グダグダしてるダメ男の安生さんは
琴子さんの歳の離れた友人。

浮気相手の妊娠が発覚し、彼女にも捨てられ…
しかし、妊娠はウソだったのですが
どうしたらよいのかない安生さん…
情けなや(笑)

琴子さんに
「彼女を離すな」といわれるも
どうすればいいかわからない…
ホンマ情けなや(笑)

そんな安生さんの頭を一発殴って
「お花と甘い物を持って行って、
 正直な気持ちを話しなさい。
 そして土下座、花、甘い物、
 土下座につぐ土下座、
 そしてプロポーズ。」

書ききれないのですが、
このあたりの下り、琴子さんの人柄とカッコよさに
涙がでました。

わたしもこんなおばあちゃんになりたいなって。

この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?