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もののけ姫を観た感想

金曜ロードショーで、もののけ姫やってますね。つい最近、おばたのおにいさんや岡田斗司夫youtubeの影響でどうしてももののけ姫を観たくなって、DVDを買ってしまいました。

大人になってからみる、もののけ姫はすごく気付きに溢れていて、夫と感動しました。金ローで2回目の視聴です。わくわく。

森林破壊、たたら場で働く包帯の人々(ハンセン病患者と言われています)、神への畏怖と尊敬、そして鉄や鉄砲などの文明と戦争。そして男尊女卑の社会。どれをとっても、2021年に継続する課題です。とくに産業と環境破壊の両立はできないのです。たたら場があるからこそ、女や牛飼いの働く場が生まれる。
けれど、シシガミが住む森は破壊される。

もののけ姫は「神殺し」が、最後の重たいテーマです。最後エボシがシシガミを鉄砲で殺してしまいます。殺された神は、撃ち落とされた「首」をさがしながら、自身の森を破壊します。森の精霊のコダマも死んでいきます。現実社会では、「神殺し」はありえないのです。もののけ姫は、「シシガミ」殺しを通じて、破壊された自然がいかに人間に全力で反撃をしてくる恐ろしさを表現していると思いました。

日本も無宗教となって、八百万の神への畏怖と尊敬が薄れつつあります。稲作や、野菜などができることへの自然への感謝は、日々生きていて感じることはありますか?残念ながら、スーパーで何でも買えてしまうし、農業技術の向上で不作で飢饉なんて感じることはなくなりました。

今の時代にみても、もののけ姫は褪せることのない名作です。コロナウイルスという人類を苦しめる謎の病は、シシガミやほかの自然の神々からのメッセージなのかもしれません。スピリチュアルや、神秘の世界はあまり好きではありません。2021年においても、疫病や自然災害に悩まされる私たちは、もののけ姫の世界に似ています。

産業の発展は仕事と豊かさを産みます。どうしたら自然との共存ができるか、持続可能な生活について、今が最後に考えるチャンスなのかもしれません。

約30年前にこの作品を生み出した、スタジオジブリ、宮崎駿監督は本当にすごいと思いました。言葉が足りませんが、尊敬します。なぜこの作品がアカデミー賞を取れなかったのか今考えると不思議でなりません。

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