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ジャズがわからないけど、映画「BLUE GIANT」を観て号泣した

若い頃、バンドマンの彼氏の影響でジャズのLIVEを何度か聴きに行ったことがあります。
その彼氏はドラムをやっていて、付き合い始めた頃はメタルやハードロック最高!と言っていたのに、ある日突然ジャズに目覚めて「ジャズはドラムが最高にかっけぇんだよ!」とジャズドラマーを志し始めました。
まるで「海賊王に俺はなる!」みたいなノリで。

ジャズのイメージ

私の中でジャズのイメージは、申し訳ないのですがあまり良いものではありませんでした。
ジャズファンの方ごめんなさい。
どうかドドド素人の戯言とお許しください🙇‍♀️
当時20歳そこそこの小娘にしたら、Jazz Barはとても敷居が高く、大人がお酒を飲みながら聴くオシャレな大人のための音楽でした。
元彼は、お酒の頼み方、飲み方すら知らなくて、とりあえず知ってるお酒を思いつくままに頼み、テキーラのロックを飲み干し撃沈していたのは、今となってはいい思い出です🤭

そしてLIVEが始まってみると、生演奏の迫力、即興により作り上げられるこの瞬間だけの音。

ジャズってかっこいい!✨

かっこいいのはなんとなくわかったけれど、ピアニストが鍵盤をバンバン叩いたり、立ち上がって弾いたり、「う゛〜」と唸っていたり・・・。
時にプレイヤー同士、音をぶつけ合うような激しい演奏。なぜ?どうして?
会場はすごく盛り上がっているのに、頭の中は???だらけ。
わかる人にしかわからない高尚な音楽。
そう思っていました。

真っ直ぐに「きっと伝わる」

映画「BLUE GIANT」には3人の10代の若者が登場します。
「俺は世界一のジャズプレーヤーになる」と真っ直ぐ目標に向かって進むテナーサックスプレーヤー 宮本大。

経験とテクニックがあり高みを目指す、自信と才能にあふれるジャズピアニスト 沢辺雪祈ゆきのり

大の高校の同級生で、ドラム未経験からスタートしたドラマー 玉田俊二。

3人がバンドを組んで、ジャズ界最高峰のステージ「So Blue」を目指します。
大は「俺は世界一のジャズプレーヤーになる」と臆面もなく言葉にし、そのための努力を惜しまず、ひたすら音楽と向き合い「きっと伝わる」ことを信じています。

雪祈ゆきのりは才能もテクニックもある、あるが故の悩みや奢り。
若さともとれる未熟さを厳しく指摘され、壁にぶつかります。

玉田は天才的な他の二人とは違います。
凍るような散々たる初LIVEを経験し、「やらされてんじゃねぇ、俺がやんだよ!」とひたすら、ひたすら、ひた向きに努力します。
熱いYoutubeの予告編だけでも見てください🙏

圧巻のLIVEシーン

「BLUE GIANT」は絶対に映画館で観て欲しい映画です。
大袈裟でもなんでもなく、テレビ画面や配信では魅力が半減してしまいます。
できれば音響設備の整った映画館の〇〇上映と謳っているところでの鑑賞を強くオススメします。
私はTOHOシネマズの轟音上映で観てきました。

「BLUE GIANT」は音楽が本当に素晴らしいです。
サックスの息遣い、音の余韻、指を動かす時の微かな音、ドラム初心者玉田のぎこちない音、リズムのずれ。
細かい音まですっごいリアルです。

なんと言ってもLIVEシーンは鳥肌ものです。
本当にLIVE会場にいるような感覚を味わえます!
映画「ボヘミアン・ラプソディ」を観た方ならきっとわかるはず。
あの伝説のLIVEシーンは絶対映画館で観なきゃ!ってなるのと全く一緒です。
音楽はLIVEでないと味わえないものがあります。(断言)
体に響いてくる音の圧力、会場の空気感、ステージから伝わる緊張感、ステージと観客が一体となって爆発するようなエネルギーを感じたり。
はっ、いけない。熱くなりすぎました💦
と、とにかく「BLUE GIANT」はまさに音楽を体感する映画なのです。

拍手したかった!

なんと「BLUE GIANT」は拍手歓迎だと公式さんが言ってくれています。
上映前にも一文がスクリーンに映し出されていました。

いつも映画『BLUE GIANT』を応援してくださり、ありがとうございます。
スタッフ一同、日々、皆様からの感想コメントを大変嬉しく拝見しております。
その中で、ライブシーンについて「拍手したかった」というご意見を多く頂戴しております。
『BLUE GIANT』は、拍手 歓迎作品です。
映画館で、音楽を感じるままに、ライブさながらにご参加いただけたらと思います。

もちろん強制ではございません。“JASS”のライブを、皆様自由に楽しんでいただけたら幸いです。

今後とも、映画『BLUE GIANT』をぜひ、映画館でお楽しみください。


映画『BLUE GIANT』製作委員会

映画「BLUE GIANT」公式サイトより

☝️拍手歓迎ページに飛びます。

拍手👏してもいいのか!わーい、楽しみ✨

楽しみにしてたのに、拍手したかったのに、・・・のにのに。

拍手できんかった⤵️

公式さんがOKしてるのに、パチとも拍手起こらんかった😭
心の中では手が痛くなるくらいの拍手なのに👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏

きっかけがあれば。
誰か一人でも拍手していたら。
たらればの話なんて大嫌いなのに。
先陣切って拍手をできなかったチキンな自分を呪います。

たぶん、皆さん拍手送りたかったけど、涙と鼻水で大変なことになってたせいやと思います。
かくいう私も顔ぐしゃぐしゃでした。
「ボヘミアン・ラプソディ」のラスト20分間号泣していたのと同じ状況になってました😭

ジャズは熱くて激しい

先にジャズがかっこいいのはわかったけど、そのプレイスタイルについては???だと書きましたが、この映画を見てやっとわかりました!
わかっただなんてジャズ舐めんなよ、とお叱りを受けそうですが、お許しください🙇‍♀️

ピアノの雪祈ゆきのりが急遽代理でステージに立つことになったシーン、壁にぶち当たっていた雪祈ゆきのりが自分をさらけ出し「内臓をひっくり返すような演奏」をする覚醒シーンがありました。

なるほど、だからこんなに熱くなるのか。
ジャズは感情を表現する音楽なのか。

「ジャズはすげぇ熱くて激しい」
「俺たち死ぬほどかっこいいべ!」


熱くなって、激しく感情を揺さぶられた私の中で、たぶん今年NO.1の映画です。



最後まで読んでくださり、ありがとうございます!

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