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titre de séjour 更新手続き(ステータス変更)の続報 【フランス在住】

こちらは、以下の記事の続報です。
https://note.com/mon_bouquet/n/nfdb42b9f05f2 

簡単にいうと、
2022年はエンジニアとしてのCDD1年の契約をもとに、
長期滞在ビザ(VLS-TS-travailleur temporaire)を使ってフランスに滞在していましたが、

この度、大学の研究所での博士課程(3年間)が正式に始まったので、
フランスに滞在したまま(在日フランス大使館でのビザ取得を通さずに)、titre de séjourの更新の手続きをしています。

ステップ自体は、
ステータスによってそこまで大きく変わらないと思われますので、

フランスに滞在したまま、ステータス変更を伴うtitre de séjourの更新の手続きをしたい方は是非参考になさってください。

ご存知の通り、フランスのadministrationは、時と場合によって、また担当者によっても(!)違うことがよくありますので、
あくまでも参考に留めていただいて、ご自身で調べたり他の方のお話やブログも参考になさってくださいね。

変更点

前回の記事の時点からの大きな変更点があります。
passeport talent(研究者ビザ)の取得を試みていましたが、以下のメリット・デメリットを考えて
学生ビザ※に変更しました。
※ carte de séjour pluriannuelle portant la mention «Étudiant»のこと。正式には大使館で取得するものではないので「ビザ」ではありませんが、便宜上学生ビザとします。

Passeport talent VS 学生ビザ

「大学院博士課程」は、フランスでは微妙な立ち位置で、
salarié(e)(労働者、ここでは研究者)と、Étudiant(e)(学生)の間のような感じです。

給料(奨学金の場合も)をいただき、ほとんどの日々は研究室で研究するのが業務です。
一方、大学には学生として登録するので、学生証も持ちますし登録料やCVECも支払います。(免除の場合があるが)

いわば曖昧な立場な博士課程の学生は、ビザや滞在許可証(titre de séjour)も、
研究者ビザ(passeport talent)と学生ビザどちらでも申請できるというわけです。

県庁の方や大学の事務員の方と相談し、私は学生ビザを取得することに決めました。

Passeport talent
・大使館での手続優先度が高く、提出する書類の煩雑さが下がる。
(→ ただし、県庁(prefecture)での titre de séjourの更新時はほとんど変わらない)
・最大4年間有効で、更新も可能。
Convention d'accueil が必要。
 外国籍の研究者がフランスで働く際に、研究所から発行される受入書です。博士課程の場合、大学事務と研究所の間で発行してくれますが、最低1~2ヶ月ほどかかるようです。また、奨学金を研究所ではない別団体から受けて博士課程に所属する場合、発行をしぶられることがあるようです。(めんどいんかな、、)
・200€

学生ビザ
・長期滞在ビザの最大期間は1年なので、正規留学(交換留学等ではなく)の場合は1年後、再更新が必要になるでしょう。
(→ ただし、県庁(prefecture)での titre de séjourの更新時は、3年間分の申請が一気に可能。博士課程4年目を行う際の延長もスムーズ(らしい))
・certificat de scolarité で申請できる。私の場合これは、大学への登録が終わった時点で自動的に発行されました。
・75€ (※ 情報収集中です。)
・年間964時間、すなわち週20時間、働くことができる。(RA, TAなどするならば該当)

という感じの説明を受けまして、
convention d'accueilの発行までお願いしてしまいましたが結局学生ビザでの申請に決めました。

申請流れ

2022年11月15日 
新たにtitre de séjourの更新を申請。提出内容は以前のものとあまり変わりません。すぐに以下のconfirmationが来ました。

前のVLS-TSの期限が12月25日でしたのでギリギリ過ぎましたね。
本来は、切れてしまう2ヶ月前に申請を出すのが良いそうです。
「あんたの申請受理したでー」

顔色悪いのは、フランスのphotomatonのせい面倒がって化粧しなかったからです。

2022年12月21日 
前のビザ切れちゃうよ、と流石に痺れを切らし、大学担当者に泣きついて県庁に問い合わせ入れてもらいました。すぐ対応してくれたんで、私の書類は忘れられてたんでしょう。

「前の許可証の期限切れる前に発行終わらないからこれでフランス滞在してええでー」

2023年1月4日 
DÉCISION FAVORABLE 届く。
申請が通って、carte de séjour を発行中とのことです。これで一安心です。
県庁から知らせが届いたら、税金を払い、カードを受け取りに行くことになります。

「あんたの滞在許可証更新できそうやでー75€用意しとってな。」

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