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ヨーロッパを旅した100の感想:31.言葉って使わないと忘れていくナマモノ

ヨーロッパにいた時に言葉は本当に使ってなんぼだなと思ったことがあるんです。

留学中は、自分の英語力が伸びないことにモヤモヤしたり、苦しくって勉強法にもがいてみたり、自分より英語が話せる人と自分を比較して勝手に落ち込んだりしてしまうんです。

言葉って何だろうって考えれば考える迷子になってしまうもので、精神的に辛くなりすぎるので、出来るだけ考えないようにしていました。

母国語であっても油断してはならない

ロンドンにいた時に、当たり前ですが毎日英語が聞こえてきて毎日英語を使って見るものも聞くものも使うものも全て英語の環境だったことが2週間続いたことがありました。

この時期が一番英語の勉強をしていたと思います。毎日、英語力が少しずつでの伸びているのを感じていました。そして、ふと日本人の友達と電話で長電話をした時に全く思ったことを日本語でとっさに出てこないという感覚になったことがありました。

英語と日本語って全く違う発音、文法、考え方の言語なんです。なので、ずっと全く違うものに触れ続けてそれに一度慣れてしまうと、形状記憶のものを再起させるのに一瞬時間がかかってしまうんです。

この時は流石に驚きました。なにせ、母国である日本語を忘れてしまったんですから短時間で。もちろん、すぐに思い出せたのでそこまで困ったわけではなかったのですが、日本語以外を使って生きているとこんな感覚になるのかという新しい感覚でしたね。

たまに書く手紙って楽しい

そこからですね。日本語を忘れないためにも、日本にいる友達に生存確認用として定期的に手紙を書こうと決めたのは。

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旅をしながら、旅先で手紙を出すって意外と楽しかったです。漢字を書く練習にもなりましたし、手紙を受けとった人の反応がシンプルに嬉しかったんです。

どこにいっても、どんな小さな街でもポストカードは売っているんですよ。時には地域限定の切手も売っていたりして、珍しいハガキを見つけることが楽しくなってしまったほどでしたね。

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家族も合わせたら、合計で20枚近く毎回出していたと思います。

相手の都合も御構い無しに、ひたすら送り続けていました。相手も返事を返したくても私は住所がない旅をしていたのでもどかしかったでしょうね。

それでも、久しぶりに手紙を書いてみて本当に楽しかったというのが本音です。

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国によって、ハガキの送り方や値段、かかる日数が全然違います。私はほとんど日本へ送っていたので国際便扱いになるのですが一番安かったのはオランダでした。

そして、一番多かった送り先はイギリスでしたね。

慣れているからか一番信用できて、ハガキや手紙なら1週間ほどで着くんです。荷物だと1ヶ月ほどかかってしまうんですが。

もしその国で送り方が分からなかったとしても、どの国でも郵便局は絶対にあるのでそこにいって聞けば簡単に切手を買えますし送り方を教えてもらえます。

観光地では、お土産ショップに国際切手が置いてあってそれをはってポストに投函するだけで送れる場合もあります。

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逆も然り

逆も同じことが言えますね。もし、外国語を勉強しているならどんどん使っていったほうがいいです。

確かに、初めは発音も良くないし変な言い回しをしているかもしれないので伝わり難いです。でも、一度伝わらないことが分かるとなぜ伝わらないのかどう言えばよかったのか分析して次は話せるようになります。

その繰り返しで言葉はすぐに話せるようになる気がしました。ある程度の会話をする程度ならば。

言葉は筋トレと一緒なんです。使わないと衰えるし、使えば使うほど磨かれる。言葉の面白いところってそういうところなのでしょうね。


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