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カフェのギャルの話。

昨日カフェにいたギャルがこんな話をしていた。

「最近観た映画で衝撃だったのは『母性』」

戸田恵梨香份する母親は自分の娘(永野芽郁)よりも、母のことが大事。
ある時交通事故に遭い、母と娘どちらかしか助けられない状況になった時に、すかさず母を選ぶ。
しかしその母は、「自分の娘が一番大切なはずでしょう。だから娘を助けなさい」とその場で自殺してしまう。
一方を失った戸田恵梨香份する母は、仕方なく娘を助ける。
その後娘を育てるのだが、この子さえいなければ自分の母親を助けられたという思いから娘を憎く思うようになる。

というあらすじらしい。

これをそのギャルは一通りあらすじを話し、「これは親になれる親と親になれない親の話なんだよ」と友達に言う。
そして私は後者の方なんだと感じたと。

ほほう。

「大体は結婚したらそのままの流れで子供を作るけど、でも一旦考えた方がいいし、話し合った方がいいよ」と。
「それで暗く重い話になるかもしれないけど大事な話だから」と。

友達は「でも作ってみないと分からないし」と。

「いや、私は年の離れた弟がいるから分かるんだけど、いつも可愛いわけじゃない。お姉ちゃんと言ってくれる時は可愛いと思うけど、ぐずりだしたら母親に押し付けてたし、可愛いと思えなかった」と。

「他人の子供が可愛いのは“他人”だからで、可愛い面しか見ないからそりゃ可愛いよね。でも3歳までは託児所に預けられない中、ずっと面倒を見てると本当にノイローゼになるらしいよ」と。

友達は「でも0歳から預けられる所もあるじゃん」

「いやそれはめちゃくちゃお金が掛かるんだよ。そこに預けられるのはお金持ちの人で、そうでない人たちは自分で面倒を見るしかない」

「あと持ち家なんてのも持たない方がいいよ。もしも離婚になった時に、土地の所有について絶対に問題になるし、裁判沙汰になるから。だからマンションの方がいいんだよ。だって6万で2LDKとか住めるんだから。そりゃ田舎だったら土地を持ってる方がいいかもしれないけど、東京神奈川では無理だよ。だって土地代が半端なく高いからね。今マンション探してるんだけど、武蔵小杉とか高すぎてマジで無理。でも川崎だと治安悪いし、嫌なんだよね。ずっと探してるよ」と。

ヤンキーっぽいギャルだったのに、そういう話を友達と熱心に話すのっていいな。
そして私は彼女の言うようなことを常々思っていたから、うんうんと頷いていた。

私は、子供を作らない選択をしている。
母やみんなからは「でも子供はいいよ。自分より大切なものが出来るもの」と。

いや全員がそうとは限らない。
私はそのギャルが言うように、私は自分の子供を愛せると思えないし、自分のことばかり考えるような人間だから無理だなと思う。

男はそりゃ子供が欲しいと言うかもしれない。
でもギャルも言っていたが、「でも男は無責任だからね。結局仕事に出てるし、その間面倒を見るのは女だからね」と。

私もそう思う。ましてや10ヶ月間お腹の中で育て(その間も男は飲みにも行ける)、出産という苦痛を味わい(男は見守るだけ)、そしてその後の子育ても大体において子供。

私はパートナーとそういう話をし、今では2人とも子供はいらないという選択に合致した。

それに反論もあるかもしれない。自分勝手だと言われるかもしれない。
でも無責任に人を育てることは出来ないのだ。

人って見た目じゃ分からないものだな。
何も考えてなさそうなギャルでも、しっかり考えている。
人を見かけで判断しないようにしよう。



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