置き換え力
新卒で入社したエフアンドエムのリクルートサイトに当時、新入社員の心得として「置き換え」と書いてありました。
人事の方に質問した記憶があります。
「御社のサイトにある「置き換え」ってどういう意味ですか?」
「1つの物事で終わらせないで、その物事のエッセンスを他のことに置き換えられるようにすること」
こんな趣旨の答えだったことを覚えています。
後にそれは、コンセプチュアルスキルと呼ばれることを知ります。
知識や情報など複雑な事象を概念化し、抽象的な考えや物事の本質を理解するためのスキルで概念化能力ともいわれます。
ご家庭のライフプランをしていると、全く同じケースにぶつかることはありません。家族構成もご年収やお金の使い方や大切にしている価値観が違うためです。
また、発達障害の方においても症状や環境が人それぞれですので、抱える困りごとで全く同じことはありません。
ただ仕事を長く続けていると、過去に解決した問題や上手くいった事例が置き換えられることがわかってきます。
例えば発達障害の方のカミングアウト。
どの範囲の人に伝えるといいのかや、関係性からどんな風に伝えるといいのかは人それぞれですが、自分の経験や過去の相談から大切な要素を抽出してお伝えすることができます。
中でも、自分の経験以外の情報を集めて整理しておくこと。
自分以外の方の上手くいった例や、失敗した話を自分の中にストックし、要素を抽出して次に活かすことができるようになると、解決策の幅が広がります。
その話は人の話だけでなく、本からの情報も同じです。
最近は特化してきていることもあり、発達障害関連の本ばかり読んでいます。(サムネの写真)
誰かの経験や、本からの知識を要素として抽出して置き換えていくために大切なことは、
自分の頭で考えることです。
自分だったらどうか、
違う切り口だとどうか、
言い換えるとどういうことか、
これらを考えながら情報を整理することで、置き換える力がついていきます。
置き換えられるようになるため、たくさんの事例が必要になるので、勉強を続けていきます。
また、1つ1つのご相談にも真剣に乗っていきますので、よろしくお願いします!
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