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奨学金①滞納したまま返せないとどうなるの?

奨学金を利用する人は、以前に比べて増えています。

ライフプランを組む際も必ず「奨学金の返済」は聞きます。返済は序盤のライフプランに非常に大きな影響を与えます。

奨学金の利用者数を調べてみると、

H29年度 大学生(短大含む)の貸与奨学金利用割合
37.5%(2.7人に1人)

因みに、平成元年は12%でした。
ここ30年で奨学金を利用する学生の割合は3倍以上に増えています。

そんな多くの方が利用している奨学金。

仕組みについての解説は明日以降にして、

奨学金を返せなかったらどうなるのかを実体験を基に書きます。

※ここから少し重くなります。

奨学金を返せないとどうなるのか(実体験)

僕が奨学金を払えなくなったのは、プルデンシャルでの1年目です。

最初仕事が全然上手くいかず、電気が止まり、家賃を遅れて支払って、リボでの負債が大変な金額になり、ガソリンも100円単位で入れ、夜中にガソリン代節約のためにニュートラルで坂道を下っていた頃のこと。
奨学金の返済ができず、あと回しにしてしまいました。

収入と支出のバランスが全然合っていなかったんですね。

激しい貧乏は小学生の時に一度経験していましたが、何度経験しても貧乏は慣れることはありません。かなり精神を削られます。
ポジティブに気持ちを持とうとしても、常に頭にあるのは返済のこと。精神衛生的に非常に良くないです。

そんなこんなで奨学金の支払いが滞ることが増えてきました。

まず電話がきます。
取り立てといった感じではなく
「入れ違いになっていたら申し訳ありませんが、大丈夫ですか?」
という感じです。

その後、催促の書類と、払えなかった月の返済を払込用紙で出来るように案内がきます。

怖くなって、1、2回は払ったものの、財務状況からすぐにまた支払うことが出来なくなってしまいました。

すると、次に連帯保証人に連絡がいきます。
僕の場合は親でしたが、かなり心配されました。

3か月ぐらい滞納が続くと個人信用情報機関への登録についての封筒が届きます。
気持ち的にはもう絶望です。
「あーもう終わった」と思うと同時に「現金だけは絶やしたらアウトだ」と危機感はより強くなっていきました。

この頃から、口調は相変わらず優しいものの
「いつ返せますか?」の電話が頻繁にかかってくるようになります。

「○○日までには」と伝えるものの、その他の支払いで口座のお金はほとんどなくなってしまうので、支払いはできませんでした。

催促の電話がかかってきても、結局払うことができずそのままにして半年ぐらいが過ぎた頃。

ある日、ポストに

「必ずお読みください」

と赤文字で書かれた書面が投函されていました。

そこには「最終通告」という文字と
「裁判所に出頭してください」的な文面があったのを覚えています。

これは流石にヤバいと思い、急いで日本学生支援機構に連絡すると

「一括返済できないのであれば、分割返済のために裁判をするので、〇月〇日の何時に必ず裁判所にきてください」

と言われたのでした。

指定された日時に裁判所に行くと、待合室に通されました。

そこで、最低いくらであれば毎月返済できるかを取り決めて書類を作成し、署名をします。
自分で申告した返済ができなければ一括返済になることも同意することになります。

一通り書類が終わると、名前を呼ばれ、裁判室に入ります。

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冗談抜きで、この被告人の席に通されます。
真ん中には裁判官、左右にも弁護士的な方が座っていました。

そこで先ほど署名した書類に間違いがないか、再度確認されます。
ここまでくると、怖いというよりも
「今すごい経験してるな」
と高揚感の方が高くなっていました。(不謹慎)

そこで、毎月必ず返済できる金額を決定し、読み上げられて裁判は終了です。

奨学金を払えなくなると、

裁判になり被告人になります。

奨学金を滞納し続けるとはそれだけ重大なことなのです。

大変反省しています。
もしこの経験が誰かの役に立つかもしれないと思い、今日は書きました。

奨学金を借りるということは、こんなリスクもはらんでいます。

後日談

因みに、借りていた奨学金は一昨年の12月に全て返済できました。

奨学金の返済は、次に学ぶ学生のための原資になっているので、本来滞ることなく返済しなければなりません。
滞納はご法度です。

ただこの経験から、お金がないことでそわそわし続ける感覚や精神的に参ってしまう感覚を知ることができました。
僕は貧乏を、子供でも大人でも経験することになり、お金のありがたみを本当に感じています。

お金はあっても幸せになれると限りませんが、
お金がないと精神的に参ってしまう、不幸になる可能性は上がる

と思っています。

誰にも同じ失敗をして同じ気持ちになって欲しくないので、この仕事を通して貢献していきます。

何度も言いますが支払いに迫られるのは本当に経験しない方がいい。

以上、奨学金を返せないとどうなるか、でした。

明日は、奨学金の仕組みを解説していきます!

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