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ビジネスホームステイの実態

カナダに来て、最初の1ヶ月はホームステイで過ごした。多くの留学生はこのホームステイの1ヶ月間で口座開設や家探しなどカナダに住む準備を整える+英語力を身に付け、現地に住む家族の暮らしを見る事ができる。私も初っ端から焦りたくなかったのとホームステイを経験してみたかったので1ヶ月のホームステイ契約をした。

いざ生活が始まるとびっくり。想像していたホームステイではなかった。私の想像していたホームステイは家族の一員になって一緒に過ごすことで英語力を身に付け、ローカル文化を知れる機会だと思っていた。しかし私のホームステイ先は「ビジネスホームステイ」だったのだ。人気の留学先にはこのようなビジネスホームステイが多く存在する。住まいと食事だけ提供し、あとはほったらかし。問題なのが、ホームステイ先は選べないこと、そしてステイ先の変更もこれくらいであれば変更はできない。良いエージェントであればホームステイ先の厳選をしっかりしてくれるが、安価や無料のエージェントはホームステイ家族になれる基準はゆるゆるだ。もはや運・・・いや宝くじ並みに良いホームステイに当たる確率は低い。そんな私の体験したビジネスホームステイの一部を紹介します。

1.1人で食事

ホームステイの食事といえば、家族で楽しく英語で食事をするイメージだが私の食事は基本1人orルームメイト(日本人)の2人で食べていた。キッチンに予め作られたご飯を食堂のように自分で取って食べるセルフサービス型。家族は常にバラバラで基本的には愛想の悪いお父さんのみだった。しかしお父さんもイヤホンを着けて一生懸命PCゲームをしているので話すことはできない(笑)そしてひどい時は家には誰もおらず、テキストメッセージで「机の上にチキン置いてるからそれ食べといて、あと炊飯器にご飯。」のみ。私は虚しくチキンとご飯を1人で食べた。これも何回かあったなあ。結局、家族揃って食事を取ることは一度もなかった。

これが噂の置きチキン(笑)

2.お母さん、ハワイに旅行

私がホームステイをしている間、お母さんはほとんど不在だった。その理由は友人とハワイ旅行に行っていたのだ。私が到着してから1週間以内に旅立ち、ホームステイが終わる約1週間前に帰ってきた。その間、お父さんが私の面倒を見てくれた(まあ、ご飯の用意だけだけど)。反対にお母さんが在住の時は何故かお父さんが不在。家庭内別居でもしているのではないかと変な想像をしてしまうくらい不思議な家族だった。ホームステイ代は約13万円。安くはない値段なので、それなりのホームステイ生活をもてなしてほしかったが、現実は違った。

3.私の食べ物が消える

ホームステイ中、出された食事以外で食べたいものがあれば自分で購入して冷蔵庫に置いておくこともできた。朝食が食パンのみだったので、もう少し食べたいと思った私は近くのスーパーで小分けパックの12個入りくらいのヨーグルトを購入して、毎朝食べていた。ところが購入後数日、ヨーグルトが地味に減っているではないか。ルームメイトに聞いても分からないから、ホームステイ家族の誰かに違いない。こういう事があってもおかしくないと思ったので、全部のヨーグルトに自分の名前を書いていた。しかしヨーグルトは減る(笑) 犯人は分からないし、ヨーグルトごときでクレームもつけたくなかったので対処法として自分の名前を書いた白い紙でカーテンのようにヨーグルトを覆った。すると、ヨーグルトが減ることはなくなった。今思うと、この件についてきちんと話せばよかったのにそれすらも拒むくらいホームステイ家族に飽き飽きしてたのだろう。

ちなみにホームステイの家族構成は父・母、そして高校生の息子が1人いた。いつも夕方に帰宅すると、友人4〜5人と家でゲームをしたり、テレビを見ていたりしていた。その後友人と外に遊びに出かけ、夜に帰宅という少しヤンチャな高校生。これは全然構わないのだが、問題はテレビ。つけているチャンネルは日本のアニメか韓国ドラマ(笑) しかも字幕なので声は日本語・韓国語。カナダに来たのに何故か母国語と身近な韓国語を聞くとは思っていなかった(笑)

そしてやっと迎えた最終日。

悲しみのお見送りなんてものは一切なく、お母さんのみ在宅の家を離れた。おそらく多くの留学生がビジネスホームステイにあたっていると思う。むしろ、私の受け入れ先はまだマシな方だった気がする。聞くところによると、お父さんがものに当たるDV旦那で夜逃げした留学生や、家の中がマリファナ臭で蔓延するくらいの大麻家族だったりと理想とはかけ離れたホームステイだった人もいた。偏見になりたくないが、問題を起こしたり、ビジネスホームステイをしている家族は主にアジア圏の移民家族。国籍は問わないが、お金のためだけに留学生を受け入れるのはやめてほしいと感じた。だが、ホームステイも楽で良い商売なので今後ビジネスホームステイがなくなることはないだろう。嘘でも良いのでホームステイらしい家族を作ってほしいが・・・。

今後、ホームステイをする予定のある方がいればうまくいきますように・・・!全家庭がこのような闇ホームステイとは言わないが、こればかりは運頼みかお金を積むかしか良い受け入れ先に出会う方法はないです(笑) 残念ながらこれが現実。in バンクーバー・カナダ。

桃田さん。より


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