【2020/07/27】三浦半島の異臭騒ぎや道路陥没~神奈川県で大地震の前兆の地殻変動か?
■はじめに
6月上旬以降に神奈川県の三浦半島南部で異臭が発生し、「ガス漏れのような臭いがする」などと500件以上の通報があったが、その前後には横浜市で道路陥没が2回起きていた。
横浜市港北区では、6/12と6/30の2回、道路の陥没が発生した。
また5月下旬には東京湾北部でM2~M3クラスの小地震が連続して起きた。
さらに東京湾の入り口付近では、6月以降にザトウクジラやメガマウスも出現していた。
7/17には、三浦半島の東部で再度異臭が発生した。
異臭といえば、関東大震災や昭和南海地震の前にも起きていて、大地震の前兆の一つであるといわれている。
これらの一連の現象は、東京都から神奈川県の東京湾周辺にかけて大きな地震の前兆としての地殻変動が起きているということなのだろうか。
特に東京都や神奈川県に住む方々にとっては重要な問題だが、首都直下地震などの大地震の前兆である可能性を検討してみたい。
そういう意味で、今回の記事は非常に重要な内容を含むものとなった。
■東京湾北部の地震
さまざまな現象を時系列に書くと、まず2020/05/20~22に東京湾を震源とするM2~M3クラスの地震が7回発生した。
月齢を調べると、5/20が5/23の新月の3日前だった。
いわゆる「新月トリガー」で起きた地震だったようだ。
下記の震源マップを見ると、7回中の最後の5/22の1回を除くと、6回の地震が東京湾の中心付近の1地点に集中して起きている。
東京湾では通常は有感地震が非常に少ないところなので、これだけ時間的に集中して、しかも震源も1点に集中して起きるのは非常に稀なことだ。
もっと遡って、2011年からの約10年間で、東京湾でどれだけ地震が起きていたかを調べてみた。
M2.0以上の有感地震を検索すると、下記のマップの通りとなった。
これを見ると、特に東京湾の北部で集中して地震が起きている。
東京湾北部は首都直下地震の震源の1つのパターンとして想定されているだけに、無視できない現象だろう。
■首都直下地震の東京湾北部震源パターン
東京都は、平成24年4月にそれまでの被害想定を見直し、「首都直下地震等による東京の被害想定」を策定した。
そこで、首都直下地震として、「東京湾北部地震」(M7.3)、「多摩直下地震」(M7.3)の2つを想定している。
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