ホテルのアフヌンよりもおいしいフィナンシェを作った母(ど素人)
世の中のほとんどのことって、
学校に行かなくても学べるんじゃない?という話
最近、母が常になにかを作っています。
料理、アクセサリーに始まり、犬用のリード、作業用の机、棚など...自分用のインパクトまで持ち出してきて、DIYも楽しんでいる様子。
アイデアが降ってきたらすぐに作りたくなる性らしく、深夜に突然ガシャガシャと母の部屋やキッチンから物音が聞こえて来ることも。さっきまでお酒飲んでたくせに。
もはや病的ではありますが、そうして出来上がった作品はなかなかクオリティが高く、娘ながらセンスがいいと思っています。「いや〜!天才かもしれん!!」と、作品ができると自慢げに見せてくれる母を見てるのが楽しいし誇らしい。(笑)
今日は作ることが日常となった母の作品(?)に、
私も「天才かもしれん!」と感動した話。
おとといの朝のこと。起きると部屋中に
バターの香りが広がっていました。
バター多めのパンにしては強すぎる香り。
ここは近所にあるケーキ屋さんか...?
と寝ぼけ眼ながらに思っていると、
「天才かもしれん!食べて!!」
とキッチンに立つ母の姿が目に入りました。
「おはよう」も言わずになんじゃ...と思いつつ隣に行くと、そこにはまだ型にはまってるフィナンシェたち。彼女、今日は朝7:00からせっせと焼き菓子を焼いていたらしい。
実はこれ、珍しいこと。母はケーキとご飯はよく作るのですが、デザートや焼き菓子の類はほとんど作らないんです。(軽量がめんどくさいとのこと)
そんな母が「いいから!焼きたてのうちに!!」と急かすフィナンシェちゃん。適当なものを口に頬張ってみると、、
「え、、、?(ニヤ)」
笑えてきました。なにこれ。美味しすぎる。
今まで安いものからご褒美系まで、
かなりのスイーツを食べてきたつもりだったけど
その中でも指折りに入る。
フィナンシェだけでいったら一番おいしかった!
私の好きな漫画「銀の匙」のなかに、
自分たちで作ったピザを食べた主人公たちが
と感想にならない感想を述べるシーンがあるのですが、このフィナンシェはまさにこれ。
年に一回あるかどうかの笑い飯。
(飯じゃないけど)
ニヤニヤしながら無言で全部食べてしまいました。
たしかに、母の料理は物心ついた時からめちゃくちゃ美味しいんです。小さい頃は料理の先生になりたかったとのこと。普段は納豆ごはんとお味噌汁で成立する食卓ですが、気合いを入れて作れば見た目も味もお店クオリティの料理を作ってくれます。
でも、今日は一段と美味しい。感動。
「どうしてフィナンシェを?」と聞いたところ、どうやら YouTubeで見た料理動画を見て作りたくなってしまったそうな。「この方のレシピはね!簡単なのに超本格的なの!!」とのこと。
また一つ、母のおもちゃ箱が増えたようです。
しばらくはお菓子作りにハマりそうだなあ(笑)
なにはともあれ、
こんなに美味しいフィナンシェははじめて。
外はカリサクっ中はモチふわ!
バターの香りが広がって、紅茶がよく合う。
四六時中アイドル音楽を聴いてる私でも、
ホテルのアフタヌーンティーに行ったときに聴いたお箏の生演奏みたいなBGMが欲しくなるくらい
優雅な気分になりました。
私なら300円出しても食べると思う。
渋谷ならコーヒーとセットで1000円かな。
素人の母がはじめて作って
お店レベルのクオリティになるレシピ。
こんな賜物が無料で見れる世界なら、
「カフェをやりたい!」レベルで
製菓学校に行く必要は正直ない気がします。
(たとえの話!製菓学校の意味がないという意味ではありません!)
しかもこのレシピ、一流ショコラティエの江口和明さんのレシピなんです。
いいの...?デリーモのクオリティにする方法発信しちゃっていいの...?
※デリーモは、江口さんがシェフとして活躍されているチョコレートとパフェの有名店です
動画で公開している情報以外にもクオリティを上げる方法があるのかもしれませんが、このフィナンシェはお店クオリティだったので問題ありません。
でも、きっとこれってどの分野でも同じ。
独学をしているからこそ思うけど、いまって本当にどんなことでも調べれば分かっちゃうんですよね。しかもその発信元がその道のプロだったりするから尚更すごい!!
誰もが発信できて、それによって双方に利益が出る仕組みが整っている状態って本当にありがたい!と思い、なんのプロでもないけれど、さっそく私も発信する側になってみたわけです。
この時代に生まれてよかった〜!と感動した朝8:00
いい一日の始まりでした。
おまけ話
あれから三日。毎朝フィナンシェ焼いてます。
気に入ったレシピは何度でもリピートするのも
母の癖。明日はマドレーヌを焼くらしいです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?