見出し画像

訪問看護ステーション管理者、所長になって感じたこと。管理の難しさと新人への理解やコミュニケーション。

こんにちは、こんばんは、ももパンダ🐼です。

今回は、看護師としてではなく、訪問看護ステーションではありますが、管理者として見えた世界について書いていきたいと思います。

はじめに

私は新卒で病院に就職以前から、自分で起業してみんなが働きやすい職場を作りたいと考えていました。
ただ人の先頭に立って何かをすること、特に「指示すること」については非常に苦手な性格です。
人に指示するくらいなら自分でやってしまおうと思ってしまうタイプ。
そんな私は美容クリニックから訪問看護ステーションに入職し、たった2年半で所長になることになりました。

私の置かれた環境

私の入職した訪問看護ステーションは某企業のステーションです。
入職して3ヶ月経ったとき、所長・所長補佐・事務員がある日突然退職になりました。
まともな面談や指導などは受けられるはずもありません。

その後、所長らを退職に追い込んだという上司が所長になりました。
そこでも面談や指導などはなく、ましてや他のスタッフには新規利用者の訪問など振られる中、私にはなにも仕事を振られることもなく、既存の利用者を訪問するのみ。干されてたのかな?

そしてまたその3ヶ月後、私の5ヶ月前に入ったスタッフが所長になりました。
その数ヶ月後、新しいステーションを作るからと私のいたステーションは分断され、男のみ3人のステーションが完成されました。
この時の所長も別の上司と折り合いが付かず、退職することとなり私が所長になりました。

この時のステーションの状況は、もう辞めると言っている元所長、前月入職2名、当月入職1名という状況…
近隣にもステーションはたくさんあるのにこの人員配置はどうなってるのかと…

私が所長になって

上で書いたような自身が置かれてきて不満だったことを感じさせないようにしないといけないと思いました。
当然のことかと思いますが、定期的な面談をすること。
面談をしてその人にあった仕事を振ること。そして新たな仕事を振ること。
私含め他のスタッフも、とにかく件数をこなしてお金がほしいというわけではなく、ある程度なら件数でじっくり関わりたいと考えていたため、相応の件数に設定しました。
ただ、この新人スタッフたちは私が面接して採用したわけではありません。
ある程度の申し送りはあったものの詳細は知りません。
一名はそもそも人の家に入ることが無理という話で3ヶ月で退職しました。
もう一名はパートの契約ではないものの、幼児がいるため残業はできない、祝日や土曜日は出れないと採用した所長との間で話が為されていました。

管理者として大事だと思ったこと

よくスタッフと話をすることが大事だと言うけれど

「なにかあったらいつでも話してね」と上司に言われたことがある方はいると思います。
ただそういった上司を見ていて声をかけるタイミングはあるのでしょうか?

訪問看護ステーションだけではなく、病棟や一般企業でも言えることかと思いますが、「会議でいない」「常に電話している」「何をしているか分からないけど常に忙しそうにしている」このような状況の上司に「ちょっと良いですか」と声をかけられる部下なら恐らくその人は辞めません。

今まで見てきた先輩・上司たち

部活、バイト、就職してからと、過去を振り返ると、やはりコミュニケーションが取りやすいということは大事だと思います。
なかなか監督、店長、師長と話す機会は少ないですよね。
しかし中学の野球部の監督は死ぬほど怖い監督でしたが、学校での様子を話してくれたり、また先輩を交えて話してくれたりとコミュニケーションをとってくれていました。それだけ信頼は厚かったです。逆に高校の監督は学校で絡むこともなく、グラウンドでも監督室にいるばかりで話すことはなく、あまり信頼はありませんでした。

バイト時代も病棟でも、仲良くしてくれる先輩がいました。
また病棟と師長は忙しいなかでも、スタッフと一緒にケアに入りながらコミュニケーションをとってくれていました。こういった話すきっかけを作ってくれると、こちらからも話しやすくなりますし「ちょっと後で話したいことがあるんですけど」みたいなことも言いやすくなりますね。

また私にとって、バイトリーダーや病棟の主任が仲良くしてくれたことはそれなり働き続けられた理由だと思います。

所長自ら声をかけよう

やはりこちらから声をかけてあげないと話す時間はなかなかできません。
実際に私も会議や電話や契約や訪問・記録でぼーっとする時間はありませんでした。

ただ自分の好きなタイミングで話されても迷惑なこともあります。
みんな定時で帰りたいですし、訪問から帰ってきたばかりで声をかけられても「記録書きたいんだけど」となります。

そのため記録を提出してもらうタイミングで「何かありましたか?」と声をかけたり、記録を確認している中で「この人調子どうでした?」などと声をかけるようにしたところ、コミュニケーションのタイミングが増えました。

それだけやっていたけど

みんなに負担をかけないようにやっていましたが、ある日元所長と元所長が採用した幼児のいるスタッフが同じ日に退職すると言ってきました。

元所長は本来なら所長を降りる時点で退職する意向でしたが、人がいなくなりすぎるため止まられており、元々年度末で退職すると話していました。
もう1人はやはりパートではないのにパートのように扱うため、他のスタッフへの皺寄せが申し訳ないことや、勤務形態に限界があるとのこと。

上司に報告すると「あなたのせいで辞める」「結託している」「どうしたいの?」などと追い討ちをかけられた挙句、「責任を感じなさい」と本来の指示系統とは異なる指示を受けました。俗に言うパワハラですね。

結果的にこの元所長がこそこそとステーション開設を進めており、在職中に自身の採用したスタッフと、利用者に声をかけており、パートでよい条件を提示してそちらで働くため退職するとのことだったようです。

精神的に追い込まれた私は、眠れない、嗚咽が止まらない、食欲がない、忘れ物が増える、無気力など適応障害のような症状が現れ、改善することもなく、この会社にも見切りをつけ、退職を決意しました。

おわりに

私の所長経験は非常に残念なものになりました。
スタッフに負担をかけないために、利用者のためにとやってきたことは全て否定されました。
ただコミュニケーションはどんな職場でもきっと大事だと思います。

上司という役職がつく立場ではなくても、先輩が後輩に自ら声をかけてあげることは大事です。
是非みなさんもなんでもいいので声をかけてあげて、相談しやすい先輩・上司になってください。


長くなりましたが最後まで読んでいただきありがとうございました。
また宜しくお願いします🤲

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?