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【本日の一品】ハマスホイ展でグレーの色合いを堪能してきたの巻

北海道は非常事態宣言で家に引きこもっているミュージアムグッズ愛好家です。こんにちは!

先日、東京でマニアフェスタに出展した際に、少しですが博物館めぐりができたので、購入したグッズを紹介いたします!

来週はコンスタントに更新できればと思うので、家で過ごす際の読み物になればと思います。よろしくです!

今回購入したミュージアムグッズ

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キーリング 窓 1650円

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タオルハンカチ 扉 880円

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お箸 グレー 1870円

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ノート 農場の家屋、レスネス 880円

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大判ポストカード 205円

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ポストカード 153円

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一筆箋 660円

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キャンドル グレー 1100円

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ガチャガチャ 300円

こうやって振り返るとなかなかに爆買いしていますね…。

展示の見どころと感想

ハマスホイとデンマーク絵画/東京都美術館

会期:2020年1月21日(火)~3月26日(木)
会場:企画展示室
休室日:月曜日、2月25日(火)
※ただし、2月24日(月・休)、3月23日(月)は開室
※2月29日(土)~3月16日(月)まで、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、臨時休室
開室時間:9:30~17:30(入室は閉室の30分前まで)
夜間開室:金曜日、2月19日(水)、3月18日(水)は9:30~20:00(入室は閉室の30分前まで)

前回のハマスホイ展を見られなかったので、今回はリベンジできて嬉しい!

個人的には、デンマーク絵画の成立や、スケーイン派のくだりが印象に残りました。スケーイン派。展覧会サイトから引用すると…。

1840年代のデンマークではナショナリズムが高まりを見せ、美術においても王立美術アカデミーを中心にデンマーク固有の風景や伝統的な慣習を残す人々の暮らしを描くことが推奨されました。そうした時代背景のなか、1840年代以降、「未開の地」ユラン(ユトランド)半島へ足を延ばす画家が現れ、1870年代初頭、半島北端の漁師町スケーインが「発見」されます。
この地を訪れた画家たちが描く、独特の厳しい自然環境や、そこに暮らす漁師たちの姿などを通じてスケーインの評判は広まり、国境を越えてこの小さな漁師町に集う芸術家たちはスケーイン派と呼ばれるようになりました。

どうでしょう、私は何だか地元北海道のことを想起しました。首都圏の画壇に消費される地方のこと。地方への一方的な憧れ。そのように描かれる内容は、果たして地方に生きる人々の何を描き出しているのでしょうか。ここらへん、とても興味深いテーマなのでもっと掘り下げて見てみたかったです。

また、その後デンマーク絵画の人気は室内画へと移っていくのですが、前述のスケーイン派との関りが、どうハマスホイの絵画へなだれていくのかがちょっとわかりにくいキュレーションかもしれません。

ただやはり、生で見るハマスホイの作品は素晴らしく、その静謐さの謎をもっと知りたくなってしまいました。これは関連書籍読んで調べてみようかな(「ヒュッゲ」と関連付けするのはちょっと違うのでは…とも思いつつ)。

展示とミュージアムグッズのつながり

私が行く前からSNSで評判だったグッズ。ハマスホイの室内画の特徴である、グレーの表現の幅広さなどが表現されていたグッズでした。

グッズ製作は株式会社Eastさんです。代表の開さんのインタビューを「ミュージアムグッズパスポート vol.2」で展開しております。ご興味ある方ぜひに!

それでは購入したグッズを振り返ってみましょう。

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このポストカードの裏面も…。

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こんな風に。ひとつひとつどのようなグレーが使われているのかが表現されているんです。これはすごい労力だ…。

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文房具沼の皆さんからも評価の高いノート。製本に力入れています。こういうね、既製品に印刷しただけではなく、「この展覧会にはどのようなノートが最適なのか」と、一から商品づくりをしているのが素晴らしいですよね。日本製へのこだわりも強く、ぜひ本国デンマークでもがっつり販売してほしいです。

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箸やキャンドルなど、「室内」で使えるグッズが多いのも特徴的です。これもデンマーク絵画の室内画への移行を意識しての展開なのでしょう。

グッズで展覧会をどう解釈するか、作品の素晴らしさをどう持ち帰ってもらうか、暮らしの中で展覧会や作品のことを思い返してもらうにはどうすればよいのか。考えられて作られているグッズでした。

おわりに

本当にもう散財してしまって、会場にいた人もほとんど散財している模様でした。だよね。買っちゃうよね。こういう品のあるグレーを中心にしたグッズそもそもが少ないので、貴重なチャンスとばかりに皆さん購入したのかもしれません。

休室明けに、また来場者の皆さんが楽しんでくれることを信じて…!

ではまた次回!

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