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大手未経験からITベンチャーに入ってみた16週目

今週もお疲れ様でした。梅雨に入ったのか東京は毎日雨ですが、あっという間に6月も目前です。6月と言えば、前職ではボーナスの季節でしたが、今年はベンチャー企業なのでそう言ったことはなさそうです。IT業界全体的にボーナスはなくて、基本給を高く設定しているところが多いのかな?と思うのですが、ボーナスのメリットは半期のモチベーションを高く保てるとこなんですよね。前職であれば半期の評価でボーナスが50万ぐらい違ってきたのですが、前期で結果を出せなくても後期で取り返せるというか。1年通しての評価しかないと、絶対に後半の方が印象的に重要でしょ!って思ってしまうし、1年間モチベーションを維持し続けるのって結構大変です。同じ年収だったとしても私はボーナス有の方が良いと思う派です。ということで、今週もざっくばらんに書いていきますのでよろしくお願いします。

採用面接を担当することになりました

まだ私は試用期間なのですが、会社が新規社員の採用を始めるらしく、一次面接に参加させて頂くことになりました。試用期間中の社員が面接担当するというのも面白い状況ですが、しっかりと応募者の方と向き合っていきたいと思います。

まず、採用活動に関して根本的にスタンスが誤っている企業が多いと思うのですが、特に転職活動においては企業側が欲しい人材にアプローチしていくという姿勢が最も大事だと思います。なぜか、新卒と同じく受け身で応募者に対して上から目線でマウント取っている企業が多いと思いますが、そもそもその姿勢がおかしいです。受け身で良い人材なんて確保できるわけないですよ。あと、何より気になるのが、嘘をつく採用担当者です。例えば、自社開発を匂わせたSES企業とかが話題になりますが、どうせ採用してもロースキル案件にぶち込むつもりなのに嘘をついて未経験の中でも意識の高い人材を採用する意味がわかりません。なぜなら、恐らくそのような企業は早期離職しない人材の確保に苦労しているはずなのですが、未経験の中でも意識も実力も高い人は即開発経験を積める環境を求めるのでどうせすぐ辞めます。コストの無駄です。それだったら、実力は微妙だけと辞めなさそうな人を採用して育てた方が良いです。ようはマッチングです、とにかく何でも良いから優秀な人材を確保するのは中途採用においては正解ではありません。もし、我が社に東大出身の奴が応募して来ても私は採用しません、今の会社はそのステージにいません。ただ、私という存在がいるので私と同スペックぐらいの人材はしっかり狙っていきたいとも思います。

採用の前に人を育てられる環境は整っているのか?

採用以上に大事なのが人材の定着です。採用してもすぐ辞められたらただのコストの無駄です。しかし、当然ながらベンチャー企業の多くはこの辺は整備されていません。私はこの会社を上場、大きくしていく為に採用されたと思っているので、この3ヶ月ぐらいで20程のマニュアルを自身で作成してきました。むしろ、何で今までそうして来なかったのかなと。

冷静に考えて欲しいのですが、マニュアルを作るのにしっかり時間を掛けてしまえば、あとはそれを見てもらえれば大体のことはわかるので教育コストは大幅に削減できます。例えば、私がマニュアルを作るのも1人の社員をOJTで教育するのも恐らく同じぐらいの時間が掛かるのですが、マニュアルを作ることに投資すれば掛かるコストは1度だけですよね。新しい社員が入ってくる度に同じ教育をするぐらいだったら絶対そのほうが良いです。忙しくてマニュアルなんて作っていられないというのはそもそもの考え方がおかしい。教育体制を整備できてないからいつまで経っても人は定着しないし、あなたは忙しいままなんですよ。なので、人を採用する前にまず教育体制をしっかり整えるのが先です。エンジニアも一緒です、そもそも教育できる土壌が整っていないのであれば未経験なんて採用しない方が良いのではないかと思います。いるだけで既存のエンジニアのマイナスになることを考えなくてはいけません。ちなみに、マニュアル作成とかつまらん事務仕事だしやりたくないと思ったエンジニア志望の方に言いたいのは、本気で人に伝わる資料を作る過程でオブジェクト指向とかUIデザインに関するスキルは確実に上がります。目指すのはどんな人でもそれを見れば誰に聞かなくてもその仕事ができるようなレベルです。どんな仕事にも本気で取り組めば重要なスキルが眠っています。誰がやっても結果が変わらない仕事はなるべくマニュアル化して、社員はクリエティブな仕事に集中して利益を上げる、それが私の組織運営の考え方です。

どんな仕事にも本来やりがいを感じられるはず

主にインフラ的な事を中心に日々技術的な知見も自習と実務を通じて上がってきているのを感じます。それ自体も当然嬉しいし、求めていたものなのですが、やはり自分の成長なんて正直どうでもいいと思います。自分が成長してもお客様に喜んでもらえないとか、会社の利益に貢献していないとか、いう状況であれば私はその仕事に何のやりがいも感じられません。極論、自分が成長しなくても顧客や会社の利益に貢献して喜んでもらえる環境であればそれでいいです。ここに一般的なエンジニアを目指す人と価値観の大きな違いがあります。が、恐らく社会では私のような考えの方が生きやすいし、出世しやすいです。

これまた批判されてしまうような事を言いますが、SESで家電販売をやらされるとか、コールセンター業務をやらされるとか文句を言う人もいますが、そのような仕事でも人は成長できるしやりがいを感じることはできるし、そう言う事を頑張れる人は結局評価されて自分のやりたい仕事をできる権利を得ることができます。私も仕様書書いたり、上場の準備したり、簡単なネットワークの構築やったりと恐らく一般的にはそれなりに需要のある仕事以外にも、ヘルプデスクみたいな人気のない仕事も日々やっています。(何なら在宅じゃない時は外線をほぼ一人で捌いています)。でもその中でも凄くやりがいは感じます。例えば、商品の使い方についてメールで問い合わせがあった際はお客様から感謝されるレベルで応えようといつも思ってめちゃくちゃわかりやすい回答ができるように意識をしています。実際たまにお客様から凄くわかりやすかった!とか、本当に感謝します!とか言われるとそりゃ嬉しいですよ。また、自分で言うのも何ですが、前職で○くざとかを相手にクレーム処理とかもしていたので、外線対応とかもレベル高いです。私が外線対応することで会社の評判も上がり離脱率が下がると思えばそれも強いやりがいです。仕事を選べるのは積み重ねてきた優秀な人材だけです。当たり前です。

プログラミングスクールのあるべき姿

ところで、今回の採用に際して我が社の人事責任者はあろうことか私が卒業した某大手プログラミングスクールにウキウキで電話していました。ネット上では忖度のない発言ができる私ですが、リアルでは礼儀正しいので、いやテックキャンプは辞めといた方が良いですよ!とは言えず、着々とやりとりは進んでいるようです。そもそも、人材紹介なんて頼るなよって思うのですが、これが本来のプログラミングスクールのあるべき姿なのだと思います。上司がこのような事をした原因は一重に私のこの3ヶ月の働きぶりを評価していることに違いないと考えています。テックキャンプならまた私みたいな受講生を紹介してくれるのではないか?と。スクールから入社した卒業生の評判が良く、またそのスクールから人を採用する、というまさにwin-winの理想郷ですね。私はいつもテックキャンプさんを痛烈に批判してますが、実際めちゃくちゃ貢献してるんですよ。当然ながら、本当に優秀な人材を紹介してくれれば紹介料払っても採用しますよ。貢献してるからこれからも事実に基づいた批判はしますけどね(私はテックキャンプというよりマコなり社長が嫌いです)。

正直、私が現職で結果を出せているのは95%前職での経験です。前職は今や新卒で女性人気1位らしいですし、周りも優秀な社員だらけでした。前職では恐らく真ん中ぐらいだった私ですが、そりゃ名も知れぬベンチャーに来たらそれなりの結果出しますよ、ということです。だから、テックキャンプ卒=優秀という図式はあまり当てはまらないと思いますが、プログラミングスクールは本気で教育して優秀な卒業生を輩出して、受講生からも提携企業からも感謝される存在であってほしいのですね。ていうか、そうやってちゃんと受講生のスキルアップと向き合っていれば今のような悪評だらけの状況にはなっていないはずですし。業績が悪いのは、外部要因はほぼなく完全に自業自得だという事を認識してほしいわけですよ。

最後にメルカリの情報漏洩に関して

雑魚エンジニアの私でもわかるレベルでやばい事件だと思います。githubからソースコードが盗まれたのはともかくとして、そこに重要な機密情報がそのまま記述されているというのは、ちょっと考えられない事態です。ある意味これが日本のITベンチャーの実力だと思います。こんな初学者でもやばいとわかるような仕様がなぜメルカリみたいなメガベンチャーにおいても放置されていたのかと考えると、大きく2点なのかなと推測します。

・サービス開始当初はレベルの低い開発者しかおらず、残念な仕様で作ってしまったが、それが現在に至り改修するにはコストとリスクが増大すぎて見て見ぬふりをしていた。

・創業から人の入れ替わりが激しく、結局新しく入ったメンバーにはその辺の仕様に関して当事者意識がない。(もしくは知っているメンバーがごくわずかしかいない)。

ベンチャーに来て思うのは、目先の売上に拘り、このようなリスクを先送りする傾向が大手に比べて非常に強いという事です。メルカリがベンチャーなのかはさておき、顧客よりも自分等の都合を優先する傾向が特にIT業界は強いと思います。それは恐らく顧客にばれようがないからだとも思います。悪意のある第3者からの侵入をどうやって防ぐかという事自体は非常に難しい問題であり、私もやはりネットワークとセキュリティのことはしっかり学習し続けないといけないなと思っています。が、組織としての経営判断に関しては心構え、姿勢の問題です。今回のような初学者でもわかるような欠陥を知らなかったとは言えないと思いますので、LINEもそうですが業界をリードする人気企業が率先してコンプライアンスを強化して行ってほしいものです。


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