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【台湾料理レシピ】これぞ「シンプルイズベスト」な麺線

今回は電鍋レシピではなく、台湾で食べたシンプルすぎる麺線のレシピを紹介したい。

タイトルの写真がそれだ。
白い。白すぎる。これがベストなのか?
と信じてもらえないかもしれない。

私には台湾のママがいる。私の友人のママなんだけど。
だけど私を娘のように可愛がってくれるありがたい存在だ。
そして私に台湾の家庭料理を教えてくれる。


とある日、朝食に作ってくれたのがこれだ。

ママは麺線を茹でている。

「何を作ってるの?」
「麺線だよ」

えーっと。知りたいのはナニ麺線か?ってことなんだけど(笑)
麺線を使った麺線と言う名の料理。
ガイドブックに載っている知名度の高い「麺線」は、鰹節風味のとろみのあるスープに麺線が入っている。
つまりナニナニの麺線、という説明は特にない。しいていうなら麺線の前に「カキ」がつくくらいだ。
実際どんな麺線かは見てみないとわからない。ややこしい。

大同電鍋の内鍋で茹でられる麺線。

麺線とは

台湾には麺線という麺がある。紹介するときには日本のそうめんのようなものだが、コシが強い。

あまりにもあっけない調理工程

麺線をゆでている最中、中華鍋に良質なごま油を多めに入れ、大きめに切ったしょうが1片分を放り込んだ。
切るものはこれだけだからまな板なんて使わない。手の上で切ってダイレクトに油に投入。
しばらくするとごま油としょうががダブルで存在感を出してくる。本当にいい香りだ。

茹だった麺線を網と箸ですくいあげ、中華鍋に投入。ざざーっと炒めて終わり。できあがりらしい。

え?????これだけ?
塩すらしていない。本当にこれでいいの?

ひとくち食べる。ンンンンンンハッ???!!!!!!!!
あまりの美味しさに変な声を漏らしてしまった。
薄味だが麺線に含まれる塩分が、とてもちょうどいいのだ。

シンプルだからこそ素材が重要

使用していた麺線は、市場で購入したそうだ。ビニール袋に、半乾きのような長い麺線が畳まれて入っていた。スーパーにある麺線と違って大事に手作りされたようなものだった。
一つ前の記事で紹介した雲林産のごま油を使い、生姜も台湾産の良いものを。
工程こそ茹でて炒めただけだが、シンプルだからこそそれぞれの素材の良さが全面に出てくるんだな、と心底思える料理だった。

12月の今、作ってみてほしい。

なぜこの時期にこの記事を書いたか、というと。
夏のそうめん、戸棚の奥で余っている家庭も多いのでは。もっと古いのが隠れている家もありそうだ。
そうめんは古いのが良いとも言われている。
そして、ヒネ生姜は秋に収穫し寝かされ、12月ごろから出荷されるそう。
まさにこれは今作るべき料理!


日本で出来る
ごま油香る生姜の麺線炒めの作り方

そうめん1人前を少し硬めに茹でてさっと水を切る。
フライパンに大さじ1.5のごま油を熱す。少し多めがいい。
温まってきたらスライスした生姜1片を入れ香りが立ってきたらそうめんを入れて炒め、お好みで塩少々で調味してできあがり。


平成最後の年の暮れ。
大掃除がてら、キッチン戸棚に眠るそうめんがあれば今すぐに。


Mimi(電鍋料理研究家)
桃鍋企画 https://www.facebook.com/momonabekikaku/
大同電鍋愛好会in日本 https://www.facebook.com/groups/550257328436570/

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光文社 月刊Mart1月号 大同電鍋特集です(∩´∀`)∩
電鍋で簡単に出来るレシピを提供しております。よければご覧ください。
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