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Stammtischという文化

Stammtisch(スタムティッシュ)という言葉を知っている、もしくは聞いたことがあるでしょうか?これは、ドイツにて私が最も気に入った文化の一つです。

ドイツ語で

Stamm : 木の幹
Tisch : 机

と表現されるこの言葉は素敵なイベントを表しています。原義に忠実に表現すると、「決まったテーブルに集まる定例会」です。もっとふわっと表現すると、だれでも気軽に参加できるな飲み会や食事会のことです。

英語だとmeet upと表現されるのかな。

スタムティッシュには様々な目的があります。共通の趣味を持つ人で集まったり、はたまた言語交流をしたりとなんでもありです。

私がドイツにいた時もいたるところで開催されていました。

その中でも、私は

「日本語を学びたいドイツ人とドイツ語を学びたい日本人」

というイベントに毎週のように参加していました。なんとも利害の一致するイベントでした。

現地の語学学校に通っていても、がっつりとドイツ語で会話をする機会って想像以上に少ないんです。友人が教えてくれたデータでは、語学学校に1週間で15時間通っていても、そのうち言語を話す時間って20分ぐらいしかないそうです。実際、私も学校では思ってたより話す機会がないなーって感じました。残念ながら「現地に行けば自然と話せるようになる」なんてことはありません。

そのため、話す機会を獲得するためには、こういう場所に飛び込むことが非常に重要となります。相手も日本語をある程度勉強しているため、これほど頼もしい勉強相手?先生?はいません。もし、海外にいて「全然話せるようにならん」という方は是非facebookなどで調べてみましょう。いっぱい出てくると思います。

あと、ドイツ人とはいうものの様々な国の方がいらっしゃいました。中には5か国語を話せる人もいて世界は広いなあってなりました。その方に

「今度、フランス語と英語のイベントがあるけどこない?」

って誘われましたが、さすがにためらってしまいました。何もわからないけど行けばよかった、、、

と、語学の面ばかりを述べましたが

知らない人と友達になれる

という大きなメリットもあります。特に大学以降では、同じ学部とか専門の方とともにする時間が長くなり、新しい風が恋しくなります。私はなりました。そこで、こういうイベントに参加をすると友達の友達な関係な人と知り合えます。様々なバックグラウンドもつ人と話すのはとても楽しいです。

全く知らない用語で盛り上がっていたり、業界の裏話を聞けたりと、見分は広げておくに越したことはない、といった感じです。

私も日本に帰ったら、語学でも、趣味でも、なんか集まれる機会を計画したいなあ、と考えていましたが、ご時世が落ち着くまではお預けということで。

「殻を破る」というと大げさですが、ドイツのスタムティッシュやそれに準ずる知らない人と話す場所を求めて行動するのも悪くないと思います。私はそういうイベントが大好きですので何かありましたら呼んでください。


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