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私たちはまだ恋をする準備が出来ていない ADULT  由衣・斎藤部長初夜 後編

「私たちはまだ恋をする準備が出来ていない」のスピンオフ官能小説です。琉生と付き合っていたと思っていた由衣が一方的にフラれ、上司の斎藤部長(斎藤拓真)と飲みに行った流れで関係を持ってしまった時の話です。


「あん・・・」

拓真の動きは激しいわけじゃないのに、的確に私のいいところを突いてくる。演技ではなく、甘い声が出てしまう。

「感じやすいんだな、由衣は」

「ちが・・・」

首を振って拓真に抱きついた。スーツを来ていたらわからない、たくましい背中の筋肉に手を置く。

今までのどの男の子とも違う、慈愛に満ちた交わり。

「変態なオジサンだけど、由衣を満足させられてる?」

こくこくと頷くことが精一杯で、声が出せない。

耳元でささやかれるだけで、私はイッてしまいそうだった。私は飛びそうになる意識を必死で掴みながら、今までの男の子と何が違うのかを探っていた。

大きさ?太さ?指?触り方?唇?声?

だめだ。わからない。私は絶望した。

それが分からなかったら、夢中になってしまう。この“悪い男”に。注意すべきところはどこ?一生懸命探すが、分からない。それどころか私は、溶けて無くなりそうな気持ちよさに浸っていた。

「次は由衣が上になって」

繋がったまま、拓真が私を起こす。さっきのお酒のせいか、軽い目眩がした。

「大丈夫?」

拓真が脇に添えた手と反対の手で、私の頬を撫でる。

「うん」

拓真と体位を入れ替えて、私が上になる。ベッドの膝をつき、拓真の脇を持った。

「由衣のペースでいいから、動いて」

拓真が優しく指示をする。

私は戸惑いながら、そっと腰を前後に揺らした。

私は拓真を満足させられているのだろうか。こんな百戦錬磨のオトナの男性が、私のような小娘とやって気持ちいいと思ってもらえるのか。

「ああ・・・・ん・・・んんっ」

私が必死になって、拓真のいいところを探そうとするが、それを見透かして、拓真が絶妙な角度で私を突く。

正常位の時とは違う位置に拓真が当たる。子宮の入り口辺りだろうか。拓真が重点的に攻めて来てるのがわかった。

「ここ、かな?」

ぐぐっと拓真が押し込んで来る。騎乗位だからダイレクトに響く。

「んんん~」

私の中から再び大量の温かいものが溢れてきた。必死で下半身を締めて止めようとするが、止まらない。

「あー・・・やだあ・・・・」

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