田舎者の僕と都会の大震災

大学受験を控えた高校3年の夏休み、山梨の田舎町に住む僕は、東京にある祖母の家を訪ねていた。しかし、滞在中に参加したオープンキャンパスの帰り道に運悪く遭遇してしまう。あの関東大震災に匹敵する規模の首都直下地震に。九段下駅で被災した僕は、祖母の無事を確認すべく、まずは高田馬場の家を目指す。だが、慣れない都会や震災がもたらす脅威は、僕の行く手を阻んだ。この人生最大級と言える試練にどう立ち向かうか。高校最後の夏、僕は自分の未来を再確認することになる――

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