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誰も拾わないボールは、チャンスボールの可能性が高い

誰も拾わないボールには、価値が大きい仕事が紛れている可能性が高いので、そういうボールを積極的に拾っていこう、という話です。

なぜ、誰も拾わないボールは、価値が大きい仕事が隠れている可能性が高いのでしょうか。

基本的に、国家資格を持った医療技術職は、言われたことをやっていれば、給料が出ます。

国家資格でできる業務範囲があって、部署の職務分掌(その病院内で認められており、資格で行うべきとされる業務の範囲)に書かれていることを指示通り行うために、その日その日のシフトに入って、自らの仕事を全うすれば、多くの場合何も言われません。

設定された給料の対価は、人員としてカウントされた仕事を行うことだからです。

逆に、誰も拾いたがらないボールとは、誰もやりたがらない仕事です。医療技術職においては、臨床業務や定型業務以外のすべての業務が言えるかもしれません。

なぜなら、その仕事をしたとしても、給料にほとんど影響がないからです。

医療業界において、価値が高い仕事とはなんでしょうか。

価値が高い仕事とは、自分にしかできないという希少性と、レバレッジが効くということと、だと思います。

希少性

国家資格は、取得した瞬間からコモディティ化しています。

以前、自分がnoteに書いたので繰り返しになりますが、国家資格を持っている誰かは、毎年毎年量産されていきます。よほどの高い技術が無い限り、自分の代わりはいくらでもいるのです。

みんながやりたがる(あるいは、仕方なくなっている)、決められた業務だけをやっているということは、それ以上の価値を生み出すことはできません。

ということは、決められた業務外にあるやらなくても良い仕事、みんなが拾いたがらないボールを拾う行為自体が、自らの希少性を高めるチャンスになります。

また、そのような「めんどくさい仕事」は、自分の社会人基礎的なスキルアップになるケースが多くあります。

うまく行っていないこと、放置されているには、理由があります。それ相応のスキルがないと解決できないから、放置されているのです。

ヒントとして、よく放置されている問題は、「マネジメント」「新人以外の教育」「データ管理」「規程・手順による標準化」などです。

私たちの身の回りに放置された問題は、大抵上記のことが絡んでいませんか?

それに取り組むことは、私たち自身のスキルアップにつながるはずです。

レバレッジが効く仕事

一般的に価値が高いと聞くと、診療報酬がついている仕事が思い浮かびます。

もちろん、医師や看護師、他のコメディカルが行う医療行為には多くの診療報酬がついています。患者さんにとっても、病院にとっても価値が高い仕事と言えます。

しかし、それは労働者一人分の価値しか生み出すことはありません。労働時間、あるいは一人が対応した患者や仕事分の時間です。

レバレッジとは「てこの原理」のことです。小さな投資(仕事)で大きな資金(結果)を生むことです。

レバレッジが効く仕事とは、みんながやっている仕事の効率性や安全性を改善・向上すること、そして新たな価値を生み出すことです。

自分が改善・向上したその方法や、新たな価値を生み出す仕事が多くの人の手に渡ることにより、価値が膨大な量になります。

医療は今後衰退する可能性が高い産業です。現状維持では、産業と共に衰退していきます。

となると、それに抗うことができるように、てこの原理のように、多くの人の仕事を効率を良くしたり、改善したり、向上させること、新たな価値を生み出すことができる人材こそが大事にされるのではないかと思います。

その仕事はやること、道筋が決まっているルーチンのような仕事ではありません。

理想を思い描いて、問題点を見つけて、解決策を提案して、多くの人を説得していく。時には、うまくいかず、失敗ばかり経験するかもしれない非常にめんどくさい仕事です。

だからこそ、誰も拾いたがらないボールなのです。

チャンスボールには「チャンス」と書いていない

チャンスボールには「これはチャンスです」と書いてありません。

「めんどくさそうなボール」と書いてあって、苦労して拾って片付けた後に、「これはチャンスボールだったんだ…」と理解できるのです。

どんなボールも拾わなければ、一生「チャンスボール」と出会うことはありません。

一見して、拾うことがめんどくさそうなボールにこそ、希少性を高めることができて、しかもレバレッジが効くボールが隠れています。


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