Youtube企画プランナーとは?

 独自に街頭インタビューを行った所、殆どの若い男女が趣味にユー〇ューブと回答してくれました。また、某バラエティーのアンケートでは、小学生が憧れる職業の第一位にユーチ〇ーバーが選ばれています。


 個人的な疑問はさておき、とにかく現代の関心は動画配信へと流れているようです。スマホの普及を境に、若者が動画サービスを嗜むようになり、それに伴い、自然と供給も過多となっている現状です。
 配信者は憧れの的であるも、もう簡単には稼げないコンテンツになっています。
 そこに着目したビジネスが動画の配信プランナーです。
 巷では案内人とも言われており、要は配信動画の企画・構成を務める仕事です。
 昨今ではテレビ慣れしたタレントの進出が目立つも、ユーチ〇ーバーの殆どは業界を知らない一般人で成り立っています。興味・憧れからの参入が専らであり、配信で必要不可欠な「企画」「構成」「編集」「営業」の知識がありません。
 これではチャンネルが盛り上がらないのも必然でしょう。こうした配信者へのサポート係りが配信プランナーなのです。
 私が配信プランナーさんと直接にインタビューしたのは約十年前のことです。まだユーチ〇ーバーが世間的に認知されていない頃でしょう。
 しかし、既にライト層に向けた企画サービスが存在していました。
 名前を谷(仮名)と言います。当時はサラリーマンと両立しての谷氏でしたが、配信者が代表的な憧れとなってからは各所から依頼が殺到してしまい、こちらを本業に変遷したと言います。
 多忙になってからの谷氏と再びコンタクトを取り、インタビューを行いました。その一部を紹介します。

配信プランナー・谷氏との対談(部分的に編集しております)

ももえ:SNSでは、寝る間もないと仰っていました。本当でしょうか?

谷 氏:クライアントを待たせたくない気質ですので。限界が来るまで作業してしまうんですよ。チームも、僕を含めて三人しか居ませんし……やっと
案件が終わったかと思えば、メールに新しい依頼が来ていたりと。
いやいや、嬉しいことなんですけどね。本当に。


ももえ:従業員は雇わないのでしょうか?

谷 氏:ホントに馬鹿なこと言ってしまいますけど、従業員を雇うと人間関係が面倒になりますので。だから友人と妻の三人だけでやっています。

ももえ:そうですか。収入を聞いても宜しいでしょうか?

谷 氏:多いか少ないかで言えば結構多いです。だからと言って油断はしません。月の収入の波がホントに激しいんです。このビジネスがいつ廃れるかも分かりませんから、お金の無駄遣いは出来ないです。

ももえ:本題です。依頼の大半は、ユーチ〇ーブの配信プランニングと聞きます。谷さんに依頼をした方は、実際にユーチ〇ーブで有名になられているのでしょうか?

谷 氏:……正直に申しますと、殆どは成功せずに引退していきます。

ももえ:どうしてですか?

谷 氏:私の仕事は主に四つあります。
    まずは配信内容を提案する「企画」です。
    そして企画を上手に動かす「構成」です。
    また、動画を綺麗に魅せる「編集」もあります。
    最後には、完成した動画を「営業」します。
それぞれに料金プランがあるのですが、全てを申し込むと結構な価格になってしまうので、大体の人が一つか二つしかプランを申し込まないのです。

ももえ:納得です。

谷 氏:最も割高になるのが営業です。影響力のある方に紹介をしてもらったり、繋がりのある強いチャンネルと、相互して貰えるように掛け合います。でも、営業プランを申し込んでくれる方は少ないんです。
それくらいは自分でやる……と思われがちなんです。


ももえ:なるほど。世間に認知してもらうこと、それが最も重要なのに、高額を支払うリスクを避けてしまうのですね。

谷 氏:はい。知名度がゼロの状態で始めて大ヒットするなんて、確かに確率が無い訳でも無いんですけど、やっぱり現実を考えると奇跡に等しいです。だから、なにより大切なのは、コツコツ地道にやっていくことでしょう。あと、営業プランに申し込まなくても、プロによる構成・企画・編集で作られた動画なら、ホントに少しずつではあるけど、着実に人の目には留まると思っています。
うん。だから、すぐに売れようとは考えず、楽しみながら配信が出来る前提じゃないとユーチ〇ーバーは務まらないだろうと思っています。

 ……以上がインタビューでした。
 ちなみに谷氏の組織は元テレビ局員、ラジオパーソナリティ、構成作家というメンバーで成り立っています。先述の通り、いまはフリーでの活動にあるものの、テレビ番組に携わっていた経験は、配信における確かな強みと言えるでしょう。
 照明一つにも拘りがあり、動画の映えはライト層と一線を画していました。
 また、対談に話した営業手法について、具体的には配信者の繋がりを意識した内容となっています。コンセプトにマッチしたチャンネル同士が繋がりを持って、時にはコラボ配信を行うことで相乗効果を得る仕組みです。
 仕事の関係から、谷氏には配信者との繋がりが非常に多くあります。
 一つ一つの繋がりを把握しており、支え合えるよう意識しているようです。

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