卒業論文:要旨:まちづくりにおけるサードプレイスの役割と可能性

ご無沙汰しております、ワタナベモモエです。

卒論執筆のため様々な業務をお休みしておりました。

お陰様で、無事!卒論を提出できました。

自己満で終わらないように、noteで共有させてもらいたいと思います。

本文は次回の記事で、本記事では要旨を。


要旨

まちづくりにおけるサードプレイスの役割と可能性


 4年前、「まちづくりがしたい」と意気込んで地元岐阜を離れ京都宇治にある本学へ入学した私が、卒業を機に岐阜と宇治の2拠点で「地域に人が集まる場所をつくる」という実践研究を行った。人が集まる居心地の良い場所をサードプレイスと言い、そもそも、人が集まる場所とは一体どういった場所なのだろうか。居心地の良い場所とはどういう場所のことをいうのか。そういった場所をつくるにはどういう条件や手順が必要になるのかを本論文で明らかにしていく。
 先行研究ではサードプレイスの定義を行い、居場所づくりの手段として芸術文化を用いることの有効性を提示し、個人がつくる施設公共というものを紹介する。また、フィールドワークでは地元岐阜の「喫茶星時」に訪問し、店主が考える「サードプレイス」や、居場所化における立地の問題点をどう考えているかを聞いた。以上の先行研究をもとに2拠点で実践研究を行い、共通して言える場所性、実施結果としての相違点、場所と人の関係性を比較し、考察した。
 結論として、サードプレイスは「場所」と「活動」と「人」の組み合わせによって居心地の良さが大きく変わる場所であり、場所があっても人の動き方で空間性が変化する場所であることが明らかになった。地域にどれだけ居場所があっても良い。自分で居場所を生み出していけばいい。

この論文が、誰かの居場所探しのきっかけになったら、私はようやく本学を卒業したと思えるだろう。

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