見出し画像

〈詩〉愛の地


私のところには 何も咲いていない

あの人のような花が欲しかったのに

私の土地には 何も咲いていない

砂漠で飢えていたところへ

奥の泉が主張した



どんな形であれ 己が愛してきたものがある

愛されてきた跡がある

私の土地に 様々な状態で芽生えている

形が違う ただそれだけの理由で

馬鹿にするな



砂漠に草地が広がっていく

確かに愛の地が満ち広がっていく

ああ 大丈夫なんだ

私は確かに こんなに豊かに愛してきたことを

これからも愛していけるということを

今再び 思い出す




※コンプレックスなどで愛の体験に自信がないときに。

※愛を恋愛のみに限定してしまいがちな年ごろに。

※自分を囲む愛情関係に整理をつけたいときに。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?